2009年3月2日月曜日

満員御礼

「ディドンとエネ」のモンペリエ3公演が土曜日の夜に無事終了しました。

普段めったにうまることのない最上階の席までぎっしりうまり、満員完売。



この公演に関わった者だから知ってる事情、解決できなかった問題などもありながら、結果をみれば大盛況の大成功でした。お客さんたちは木曜の夜も土曜の夜も大満足大興奮し、とてもよい夜となりました。

本番ではなくて練習風景ですが、どんな感じの舞台だったのかをお見せするためにちょっと写真を。


ソリストではない合唱の女の子たちは、最初の第一幕だけしか舞台上に姿をみせませんでした。二幕からはオーケストラピットで歌い、男の子たちは3幕の船乗りたちの場面で、少し姿を見せました。

次の写真はもともとこのオペラにはない役で、演出家によって付け加えられた魔女役の役者さんです。彼ともう一人、船乗り役で役者さんが出演しましたが、演出の効果はもちろんだけど、二人ともすごくいい味を出し、カーテンコールでは大きな拍手と歓声を浴びていました。



でもやっぱりプロではないうえに、まだ声楽の勉強を本格的に始めているわけではない二人の女の子、ディドン役とべリンダ役の二人は大きな大きな拍手で迎えられました。私は二人がまだ16歳だと知っているけど、客席のお客さんには「まだ若い二人」と見えるだけで、ほんとにそれだけ若いとはわかりませんもんね。



演出家J=P・スカルピタ氏も舞台に上がり、みんな勢ぞろいで幕を下ろしました。


練習にはピアニストとして参加した私ですが、本番は字幕操作担当で、舞台の正面に陣取っていたわけです。舞台上の彼らからは音声ミキサー室でこっそり写真をとったり拍手したり手をふる私がよく見ていたそうです。

遠くからだとよく見えないけれど、スカルピタ氏と衣装アシスタントが作ったディドンのドレスはすごかった。オリジナル度抜群。というのもディドン役のJの金髪に合わせて、いかにも金髪を編みこんで作ったかのようなこのドレス。なかなかないアイディアです。


土曜日の公演後はスカルピタ氏の招待で、みんなで打ち上げパーティー。私は1時前には帰ったけど、若者とスカルピタ氏は朝まで続けそうな勢いでした。

こうしてモンペリエ公演は終わりましたが、続いて2週間後にはカルカッソンヌでの公演、そして5月にはセートでの公演が控えています。
オペラjrの若者たちは普段、中学、高校に通いながらのスケジュール。2月のバカンスは完全返上だったし、この一週間も昼間学校に行って、夜は公演というハードスケジュールを見事に乗り越えました。みんなスカルピタ氏のマジックにかかって、この公演を心から楽しんだようです。あとはまた日常に戻って学校に行くのがつらいとか。その気もちもよくわかるな~。みんなお疲れ様。

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