2009年3月18日水曜日

Soirée Irlandaise

この前の土曜日、私が働く音楽学校の主催による「アイルランドの夕べ」にちょっこり顔を出してきました。






音楽学校運営スタッフの一人M氏の甥っこのヴァイオリニストでアイルランド音楽の演奏で活躍している人を招いて、ヴァイオリンの生徒相手にマスタークラス、そして夜は彼が率いるグループによるアイルランド音楽の演奏を楽しもうという趣旨で開催されました。


場所はSaussan (ソーソン) という村の集会所のようなところ。


音楽学校のヴァイオリンの生徒が参加するということはありましたが、ふたを開けてみれば、その父兄だけでなく、そして音楽学校の関係者だけなく、普通の住人の人々も来てくれて、予想以上の大賑わいとなりました。


ミュージシャンはヴァイオリニストとアコーディオンと笛に加え、アイルランド民謡を歌ってくれる歌手までいました。アイルランド音楽は世界中に広まって根強いファンもいますよね。
どんな感じかと様子をのぞきに行っただけの私も、しっかり楽しませてもらいました。

ミュージシャンたちは報酬なしで来てくれたそうで、私たちの音楽学校が持ついつもの「手作りムード」にぴったり。本当に気取らないくつろいだ雰囲気。ノリのいい音楽になると誰彼となく席をたって踊りはじめます。
悪く言えば「田舎っぽい」とか「洗練されてない」とかあるかもしれないけれど、一般市民が音楽に触れて楽しむという目的を本当に果たせるのは、こんなちょっとしたきっかけだったりするんだろうなと学ばされます。財政難でいつも厳しい運営の音楽学校ですが、この日の会場では音楽学校のスタッフが用意した軽食が販売されて、それがわずかな資金収入源だったりするのです。


コンサートの最後にはアイルランドダンスのワンポイントレッスンが行われ、みんな積極的に参加していました。






大盛り上がりとなったわけですが、音楽学校の先生陣の中では、ヴァイオリンノクラスの先生以外で顔を出したのが私だけだったということで、なにやら私はみんなから「来てくれてありがとう!」と言われてしまいました。純粋におもしろそうだなと思ったのと、たまたま時間が空いていたからだったんですけどね。経営難の音楽学校を盛り立てていくには、やっぱり先生たちの参加が不可欠です。でも同時に先生たちだってみんないろいろ仕事をかけもちでして、そしてプライベートの生活もあり、いつでもどこでも顔を出すというわけにもいきません。難しい問題です。

みんなが踊って楽しんでいる中、連日のハードスケジュールで眠気に包まれていた私はこそっと抜け出して会場を後にしました。後日「leonardo いつの間にいなくなっちゃってたの!? あのあとみんなで食事をしたのに!」としかられてしまいましたが。。。

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