モスクでのお茶を終えて、セーヌ河岸まで出ていきました。
そこにあるのが、現代建築の作品として有名なアラブ世界研究所 Institut du Monde Arabe。ガイドブックにも必ずのっているし、私も前を通ったことはあったものの、近寄るのは今回が初めて。
フランスとアラブ諸国の理解を深めるための研究所。有名な建築家ジャン・ヌヴェル氏の作品です。
でもこの建物、近寄ってみて初めてわかりました。
この幾何学の模様、私はガラスの壁面に彫られた模様だと思い込んでいたけど、これ、ガラス窓の内部にある金属パネルでできた模様だったんですね。。。しかも、良く見ると、パネルの開き具合がそれぞれ違う。
で、Lがこれは太陽の光によって開閉するシステムだったのだと説明してくれました。
でも、大笑いしてしまったのが、「mais ça n'a jamais fonctionné, je crois... 」というセリフ。
太陽光線の加減で開閉するシステムのはずだったけど、結局ちゃんと機能しなかったらしいのです。Lに言わせると「一度も機能しなかった」というから私は大笑い。この建物の話の真相は別として、いかに予定通り機能しないことが多いフランスかということで、Lと二人で「例えばこんなことも、、、」と「フランスありえないぞ」エピソードを紹介しあいました。
Lは日本で生活したフランス人の友人がいたので、日本にはすでに2度旅行に行っているし、日本社会とフランス社会がいかに違うかはだいたいわかっている人。フランス社会の適当いいかげんさは情けないと思っている人の一人だから、私が「ありえないし!」と怒る気持ちをよくわかってくれる。
で、ここで楽しめた風景がこちらです。
目の前にサン・ルイ島、そして左手にはシテ島のノートルダムの後ろ姿が見えます。
この風景を見ながらLが言ったセリフが「C'est beau ! Paris 」
「パリはなんて美しいの!」ということですが、うれしくなるのは生粋のパリジェンヌの口から自然にこのセリフがこぼれるところ。自分の街のことをこうして心底思っているということがよくわかるから、こっちもうれしくなっちゃう。
パリはやっぱり世界中の人があこがれる街というのにも納得ですね。
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