2008年7月31日木曜日

モンペリエご案内 2

旧市街地からショッピングセンター「ポリゴーン」を通り抜けると、そこからは新市街地が広がります。1070年代後半に開発された地域で、古代ギリシアを意識した建物が並び、通りも広場も「ゼウス」だとかの名前がつけられています。ショッピングセンターから地中海にそそぐ川 Le Rez までまっすぐ一直線。




その間、噴水がある広場がいくつもあり、子供達は水遊び、親は日陰で見守るといった風景がみられます。 かなり強い日差しだけど、水ってやっぱり健康イオンを放出しているからか、とっても気持ちがいい。


モンペリエは今でもどんどん開発が進んでいる街で、これらすべての生みの親といって過言でないのが、政治家ジョルジュ・フレッシュ氏 Georges Fréche。左派の超大物政治家であるこの人は、1977年から2004年までという長期にわたって、モンペリエ市の市長を務め、街の発展に尽くし、大々的な開発工事をおしすすめました。この彼の力でTGVもモンペリエまで延び、CORUMも建設され、トラムも走るようになったのです。この新市街地は今でも海の方向に向かってどんどん広がっていて、いろいろな公共施設が新築、移転などで、この区域に集まってきています。中でも大きくて目を引くのが、1990年代に建てられたプール。家族で楽しめるコーナーと競技用のコーナーと充実しています。しかもプールの下、地下にはバスケットボールなどのための室内競技場があります。








プールの向かいには、これまた大きな図書館。プールと同じ1990年代にオープンしました。 ここには朝日新聞が入っているので、私も時々立ち寄ることもあります。CDや楽譜の貸出もあるし、便利ですね。




これらの工事はもちろん莫大な費用がかかっているわけですが、どんなに右派の人だって、ジョルジュ・フレッシュの業績は否定できないでしょう。だって、フランス25番目の年だったモンペリエはまたたくまに8番目の都市となって、今でも発展が続いているのですから。

街並みを見ていても、こうやって古いものと超モダンなものが上手に共存するのがフランスならではですね。


さらにまっすぐどんどん進むと、青空一面の広々した空間に出ます。





この広場はその名もヨーロッパ Place d'Europe。このすごい建物も普通にマンションなんです。なんだか家賃も高そうだけど、実際はそんなことなく、たくさんの学生も住んでいます。




この広場で「おや?」と思う人物を発見。







下は海パン水着のようなものを着た上半身裸のおじさん。おなかもぽっこり(笑)こんなところにこんな人が何気にマイペースで突っ立ってるのが笑えますよね。ぷぷって。でも同時に微笑ましい。きっと彼は日光浴に来たんでしょう。ひとりでも堂々と自分の好きなことをする。徹底的にマイペースの人たち。いかにもモンペリエらしい。







この広場は単純に芝生で覆われているだけで、この贅沢なスペースを確保しています。ギュウギュウ詰めの住宅事情の日本と比べたら、なんともぜいたくな広々空間ですね。




この広場を通り抜けると川に突き当ります。この川沿いにはレストランやバーがいくつか並んでいて、夜はけっこう賑わっているエリア。 そして川の向こう側にそびえたつこのモダンな建物は、ラングドックルシオン地方の地方庁。凱旋門をそのままガラス張りの建物にしちゃったんですね。


旧市街地と新市街地、けっこう歩きました。これでMさん初日のモンペリエ観光はおしまい。このまま引き続き夕食の準備の買い出しに繰り出しました。

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