今日の18時、私の車の広告に興味をもったカップルがやってきました。出迎えてびっくり。このカップルの奥さんの方は、私も顔見知りで、オペラ座メイク・スタイリストの責任者でした。まあオペラ座で働いていると旦那さんの方も電話で言ってたから、この出会いもまた、同じ業界つながりというご縁ですね。
二人は学校を終えたばかりの息子も連れて家族3人総出で車を見に来たのです。この時点で、あちらもかなり真剣に興味を持って見に来たことが見てとれました。
さて、こんな交渉なんてしたことない私ですが、まず私は二人目の所有者であったことを説明し、私がこの車のために行った全てのメンテナンスをリストアップして説明しました。費用トータル2720ユーロ!!これを見たら誰もが納得いくはず。「私はすべきことはすべてしてきた!」ことを。タイヤは4本交換済み、ブレーキ回りも交換済み、ラジエーターもオルタネーターも交換済み!さらには、この車のことを放ったらかしにしてたために先日バッテリーも交換したんです。(泣) このリストを前に、この夫婦も「費用かさんだんだねー。。。」と同情の一言。そこから私は中古車市場の標準価格を調べたので、それを提示。日本人には信じられないかもしれないけれど、この車もまだ1950ユーロの価値が認められているのです。他の人もいい値段で売ってますが、私はすでに900まで下げたんです!とアピール。私の広告には「きちんと整備してきました。証明書、領収書見せます」と載せておいたので、この点については異論の余地はなかったと思います。
さて、試運転をしたいということになりました。実はこのカップル、オートマ車は運転したこともないし、旦那さんの方はどういう仕組みなのかもしらないということで、「何も操作することはない」ということを説明するところから始まりました。「マンションの駐車場内だけでいい」と言って動かし始めた彼は、操作が簡単なことに驚きつつも、この車に好感触を覚えたようでした。結局「少し外を一周してもいいか?」ということになり、息子君も私も一緒に4人で近所を一周。旦那さんの方は運転しながら「安定してて静かだね~」と評価。息子君は後部座席がとてもひろいし、ひじかけもあるし、上機嫌。
自分でいうのもなんだけど、この車はフランスの中古車の中ではとてもきれいなものでした。でも満足してもらうにはどれくらいきれいだったらいいのかがわからなかった。だって日本だったら、みんなちょっとしたキズでも嫌がるし、ワックスでピカピカだし。そもそも日本では14年もする車に乗ってる人なんてほんと何人くらいいるのやら。ただ、この車はきれいだとしても、壊れたサイドミラーをガムテープで固定しただけというのはさすがのフランス人も文句を言うかな~と気にしていたら、二人ともたいして気にとめないみたいで、一応私が一度修理したときの話を聞いてきたけど、結論は「on s'en fous」(どうでもいい、大したことじゃない)と。このときばかりは私も心の中で「ああこれぞフランス人のおおらかさ、寛容さ!」と褒め称えました。もちろんこの良し悪しも場合によるわけだけど。。。
さて、このサイドミラー以外に、この車の欠点として私が気にしていたブレ―キを踏んだ時のキーッ!という音。しかしなんと今日はとてもひかえめなきしむ音くらいしかしなかったのです。まあ以前から日によって音の強さが違ったので天候によるのかな?とは思ってましたが、今日の音の小ささには正直びっくりです。簡単に言ったら運がよかったのですが、同時に後になってびっくりされても困るなーとも思ってしまう。どっちがいいんだ?善良な小市民よ。ほんと困った私です。
さて、一周を終えてご家族一同大満足された様子。早速、予約をしたいと言ってもらえました。しかも900ユーロから値切る気はないようです。ばんざーい!こんなにうまくいくなんて思ってなかった!と心の中で小踊りしながら、今後の手続き上の具体的な話に移りました。正直言ってここまで予想以上の好展開です。
しかしそこからもまた予想外。この夫婦は街の中心地に住んでいて、今まで車を所有していなかったとはいえ、車の購入、ナンバー登録などについて、この私にどうしたらいいか聞くのです!私は独り身の外国人なのに~。だから私はこの車を購入したときのこと、それから新しい二台目の車を購入したときのこと、そして自分が調べたことをもとに説明しました。さらには自動車保険のことも私が説明。ほんまかいな。。。
さて、すべてが順調に行き、お互い明日明後日ですべきことをし、木曜日にはご購入のために車を取りに来てもらう約束をしたところで、旦那さんが「じゃあもう一度、ちょっと車をぐるっと見回して。。」と言いました。そこで何を思ったのか私が一言。「よかったらエンジンルームとかも見ておきたいですか?」と。彼は「ああ、僕は全然メカのこと知らないけど、、、じゃあ一応」てな感じで、エンジンルームを開きました。
さて、予想外というのはこれからのこと。彼が何やら地面に黄色い液体が一滴たれてるのに気がついたのです。「あれ?これは何か漏れてるの?」と。「ええっ!?」と思った私は「あー、これは何だろう?どこからだろう?」としか言えませんよね。。。そして続いて彼が何やら一本のゴムパイプのようなものが切れていると指摘しました。見てみるとたしかにパイプみたいなものが切れてかかってる。私は一瞬パソコンがブロックするときみたいに頭の中が「つーっ」て音がしそうな感じで、「・・・・これはなんのパイプだろう。。。」と一言。
そこで私の頭にはある友人の一言がよぎりました。彼は私が交渉に向かうとき、「leonardoがまた馬鹿正直でミスをしないか心配だ」と言ったのです。仕事の都合がついたら一緒に行くのにって心配してたんです。私にとって、この「正直でいたい」という気持ちと、時折、「そこまで正直にしてていいのか」という疑問、つまりは「馬鹿正直」となってちょっと痛い目にあったりすることですが、これらの加減がよくわからなくなってどつぼに陥るのですが、この車を売るに当たっては本当に不安だらけでした。私が行った修理などを含め、この車がもつ価値をアピールすべきなのか、もうこの際、もらって行ってください~というスタンスになった方がいいのか、、、。自分の日本人精神や習慣、価値観があるために、フランスの中古車市場に強気で参戦する心の準備はできていなかったわけです。
私が「エンジンルームを見たいですか?」と聞いたのも、後になってから不満を私にぶつけてきてもらっても困るし、という考えがあったからなわけですが、そういえば、私が4年前にこの車を買ったときはエンジンルームなんて見なかったな。。。と思いだしてももう遅い。もちろん私も今ここで何か異常がみつかるものだとは思ってもいなかったので、どうしたらいいのかがわからない。正直でいたい精神から出た一言が「じゃあ明日、私のかかりつけの車整備士に見せてきましょうか?」でした。むこうはもちろん「あ、そうしてくれる?だってやっぱり家族が乗るわけだし、安全上しっかりしておきたいもの」と。もちろんですよね。私も欠点のある車をいい値では売れません。正直言って、あとあと私も安心していられるためには、ここで心配ごとを解決するしかないのです。ただ私が抱いた不安は、「これがまたすさまじい修理ということになるとしたらどうしたらいいの~」ということです。バッテリーも79ユーロ、新品を提供したばかり。ああ、私のこの車のための出費はまだ終わっていなかったのか~?!
この夫婦にとっても、交渉の最後で思いがけないマイナス点がでたことで調子が狂ったことでしょう。でも、表だって態度を変えることなく、「じゃあ、きちんとすべきことをして木曜日にね!」といって帰って行きました。
こうしてこの初めて挑んだ交渉、ウソみたいにうまく行ったのか、大きな失敗をしたのかは、修理工に見せて何を言われるかによってわかるということになりました。明日を待たないと。。。
彼らが買う気になってくれたことは素晴らしいし、明日また修理となったらまた落ち込むだろうし。こうしてものごとの決着を先延ばされるのが一番歯がゆいですね。ああ、大事になりませんように!
2008年3月31日月曜日
2008年3月30日日曜日
車 売ります!
さて、最近の私の重要課題は、私が3年半所有していた車を売る!ことです。シトローエンのXantia (グザンティア)という大きなセダンで、すごく安定した乗り心地の、熟年カップル向けとでも言える車です。日本でいえばトヨタ クラウンといったクラスでしょうか。そんな車をなぜ若い独り身の外国人である私が所有していたかという話も、話せば長くなるし、誰かが買ってくれさえすれば、これもまた一つの思い出となるのですが。。。
2004年の夏、私はこの車を4000ユーロ払って買いました。もちろん中古ですが、当時すでに10年たっていて、149000キロすでに走っていた車。日本じゃありえませんよね。でもフランスでは、みんな車を長い間使うし、中古車に関して言えば、業者も個人も新聞や雑誌、インターネットに小さな広告をだして売り買いするのです。当時私にとっての問題は、オートマ車を見つけることでした。日本人学生という身分でフランスに滞在する場合、日本の免許に法廷翻訳をつけて運転できるとされているので、オートマ限定免許をもっていた私は、オートマ車が普及していないフランスでも、そしてフランスの免許にはオートマ限定という区分がなくても、理論上はオートマ車しか運転できなかったのです。そして私は、手、腕、肩に問題を抱えているので、常に操作が必要なミッション車は避けるべきだったのです。
それにしてもフランスでのオートマ車の普及率の悪さには本当に驚きました。話には聞いてましたが、予想以上です。フランスでは、オートマ車はハンディキャップのある人のための車という認識が未だに強いのが事実です。だから普通の人はまずオートマ車なんて探しません。燃料に関しても、フランスにはまだディーゼル車が多く、軽油の費用が一番安いので、みんなディーゼル車を好んで探します。オートマ車の場合はたいていガソリンですから、みんなが避けてあたりまえなのです。
まあこのような状況は理解し、当時、周囲の人のアドバイスなどを聞いて、4000ユーロは高いなあと思いながらも、フランスの車市場ではこういうものかと思って買ったわけです。しかしやっぱり後にみんなから「かおるはカモだ」と言われたのは言うまでもありません。。。
さて、その車を今度は私が売りたいのです。この3年半の間に信じられないほどの修理をし、次は何が起きるかという不安が離れなくなってしまったので、精神的によくないし、こんな大きな車をもってる必要はないので、去年秋の身分変更成功を機に、買い変えを決意したのです。で、私の必要にぴったりと合う車を11月末にインターネットで見つけたので、素早く購入を決心しました。それ以来、私はこの古い方を処分することなく、2台の車を所有してきたのです。12月以来仕事がとても忙しくて、売りに出すための活動をしないまま、保険だけ無駄に2台分払ってきて、もう4月になろうとしているのだから、一刻も早く処分しなくては!と目を覚ましたわけです。
今日現在、この車はすでに14才。182247キロ走りました。典型的日本人の私の親に言わせれば、「そんな車は誰かにタダでもらってもらえ」なのですが、でもここはフランス。この車だってまだ動くんです。それに乗り心地のよさといったら。本当に素晴らしい安定感。ただ、どんな値段でどんな人が買ってくれるか、が問題です。古いのでもう値段は低くてあたりまえですが、逆に、貧乏学生とかお金のあまりない人にとったらふさわしくない車なのです。大きいし、燃費も悪いし、、、。なんといっても日本でいえばトヨタクラウンのレベル。リッチな車なんです。。。インターネットで他の売り手を見てみると、みなさんかなり強気な値段をつけています。似たような年数、キロ数でも、1800ユーロとか2000ユーロとか。でも私の場合、「少しもうけるぞ」とか「少しもとをとるぞ」、といった意気込みよりも、一日も早く誰かに持って行ってもらいたいわけですから、値段はもっと下げます。あとはもう手当たり次第広告を出して、興味を持ってくれる人を探すしかない。でも一方では、相当な数の修理をしてきた私自身、この車に対する信用があまりなく、売った後もちゃんと動いてくれるなければ、まるで私が詐欺をしたように思われても困るし、なんて日本人的な精神も働いてしまって、どうも強気で売る活動をできないできてしまったんです。
でも、私がいかにこの車に泣かされ、さらにいかにきちんと修理や手入れをしてきたかを知っている人は、「leonardoがきちんとしてきたことは領収書とかで証明できるのだし、これ以上よくはできないって強気で思って大丈夫」と励ましてくれ、こうしてようやく先週の火曜日から広告、宣伝活動を始めたんです。「900ユーロ 交渉に応じます」という設定で。そしたらなんと水曜日の夜には電話があって、「興味があるから試運転に来たい」というのです。しかも知人を通して私の広告がその人に届いたそうで、オペラ座で働く事務関係の人のようです。ですからお金がない人というのではなさそうです(笑)本当は今日の夕方、約束をしたのですが、やっぱり夫婦そろって見に来たいということで明日の夕方に約束を変更しました。
私としては初めてのことだからドキドキです!中古車を売るための交渉!
私も、初代所有者もきれいに扱ってきたおかげで、中も外もきれいです。一昨日はりきって洗車に行ってきました。3年半所有して、初めてワックスがけまで。この車の欠点は、左のサイドミラーが壊れていて、ガムテープで固定してあること(笑)と、ブレーキですごい音がすること。でも、ブレーキのことは私が買った当初からだったし、私も気になったので、ブレ―キ周辺部品を交換したり点検したりしたんです。本当にOn ne peut pas faire mieux ! (これ以上よくはできません。)
今晩、これまでの修理や手入れの費用などを説明するリストを作成して、明日に挑みます。ああ、この人が買ってくれるといいなー。
2008年3月24日月曜日
こんにちは
日本を出てからもうすでに五年半が過ぎました。本当に時がたつのは早いものです。
遠く離れた友達に、近況報告をするタイミングを逃したりしたまま、話したいこと、見せたい写真は増える一方。そんな中で、日頃の出来事を伝える手段を探しだしたわけですが、一番てっとり早いのはやっぱりブログかな?という考えに至り、でもまだ他の方法も考えてみなくちゃ、、とも思ったまま、とりあえず、このブログを開いてみることにしました。
タイトルは「ごえんのわ in Montpellier」。「ごえんのわ」は「五円の輪」ではなくて、「ご縁の和」。日本語として成り立たないかもしれないけれど、いろいろな人との出会いの不思議をこう表現してみました。いろいろなタイミングに恵まれたからこそ、モンペリエで仕事をしながら暮らすという今日があるのですから。 いろいろな出会いを「運命」という言葉で表す人もいますが、私にとってはやはり「なにかのご縁のおかげ」という表現がしっくりきます。フランス語でも、運命=Destin というはっきりとした語を使うのではなく、「『何か』があったおかげよ。」としか表現できないままですが、日本語の「ご縁」という言葉、概念が私は好きです。
モンペリエは南フランスの街。当初、フランスの大学修士課程留学という目的、予定で来たのですが、なんとか無事その目的を果たすと同時に、ここで仕事をするという機会に恵まれて、昨年秋には労働許可、給与取得者としての滞在許可証を得ることができました。現在ピアノを中心に、モンペリエの音楽界でいろいろな仕事をさせてもらっています。本当に新しい発見の連続で、すべての経験が本当に生きた勉強。この先、滞在許可を毎年更新にチャレンジする身なので、今後のことはなにも保障されていませんが、人生は冒険、旅だと思って進んでいきたいと思っています。
このブログを通して、友達に「こんな感じで元気にやってるよ~」と報告できたらと思います。私にとって「新鮮な驚き」は生きる糧。新しい出会い、新しい発見などなどお伝えしたいと思います。
ブログの知識も、インターネットの知識も、ましてやパソコンの知識もあやういままの私なので、あれこれと試行錯誤を繰り返すことになるかと思いますが、どうぞよろしく。
遠く離れた友達に、近況報告をするタイミングを逃したりしたまま、話したいこと、見せたい写真は増える一方。そんな中で、日頃の出来事を伝える手段を探しだしたわけですが、一番てっとり早いのはやっぱりブログかな?という考えに至り、でもまだ他の方法も考えてみなくちゃ、、とも思ったまま、とりあえず、このブログを開いてみることにしました。
タイトルは「ごえんのわ in Montpellier」。「ごえんのわ」は「五円の輪」ではなくて、「ご縁の和」。日本語として成り立たないかもしれないけれど、いろいろな人との出会いの不思議をこう表現してみました。いろいろなタイミングに恵まれたからこそ、モンペリエで仕事をしながら暮らすという今日があるのですから。 いろいろな出会いを「運命」という言葉で表す人もいますが、私にとってはやはり「なにかのご縁のおかげ」という表現がしっくりきます。フランス語でも、運命=Destin というはっきりとした語を使うのではなく、「『何か』があったおかげよ。」としか表現できないままですが、日本語の「ご縁」という言葉、概念が私は好きです。
モンペリエは南フランスの街。当初、フランスの大学修士課程留学という目的、予定で来たのですが、なんとか無事その目的を果たすと同時に、ここで仕事をするという機会に恵まれて、昨年秋には労働許可、給与取得者としての滞在許可証を得ることができました。現在ピアノを中心に、モンペリエの音楽界でいろいろな仕事をさせてもらっています。本当に新しい発見の連続で、すべての経験が本当に生きた勉強。この先、滞在許可を毎年更新にチャレンジする身なので、今後のことはなにも保障されていませんが、人生は冒険、旅だと思って進んでいきたいと思っています。
このブログを通して、友達に「こんな感じで元気にやってるよ~」と報告できたらと思います。私にとって「新鮮な驚き」は生きる糧。新しい出会い、新しい発見などなどお伝えしたいと思います。
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