フランスでは同棲、事実婚がとても多いので、実際に結婚をして籍をいれるカップルは半分以下くらい。そのため結婚式に呼ばれる回数も、日本にいるよりずっとか少ないような気がします。私にとっては、フランスに来てから初めての結婚パーティーでした。
さばさばしてすっきりした性格ながら優しさも兼ね備え、さらには華やかな容姿ももつヴァレリーは、みんなから好かれて憧れられるカリスマ性のある女性。旦那さんとなるオリヴィエは、男らしく、かつ穏やかな落ち着いた人柄で、これまたみんなから慕われる男性。そんなこと言ったら二人ともパーフェクトみたいで、大げさに聞こえるかもしれませんが、普段人に厳しい私がいうくらいなので本当です。はっきり言ってこういう人はなかなかいません。私はオリヴィエとも仕事でご一緒したことがあるのでよくわかります。
二人はそれぞれ、以前のパートナーとの娘を連れて、しかも二人の間にも1年半前に女の赤ちゃんが生まれているので、5人家族で迎える結婚の日となりました。
カリブ海のマルチニック島出身のヴァレリーの両親は、現在マルチニックに暮らし、二人の兄弟はアメリカで暮らしていて、はるばる遠くから家族が集結。
16時に市長さんのもとで正式な結婚式をあげ、その後家族やごく近い友人たちとディナーがあって、そして22時からは友達がたくさん集まってのパーティー。まあ、日本で言ったら二次会ですね。場所は、彼らが数日前に引っ越したばかりの大きな庭付きの大きなアパート。新郎新婦二人とも、音楽、舞台関係の仕事をしているので、モンペリエの業界の人がたくさん集まって楽しいパーティーとなりました。
でも着くと、ちょうど新郎新婦に出迎えてもらえました。
二人の娘に一緒に選んでもらったというお姫様ドレスのヴァレリー。去年、いろいろとつらいこともあった彼女なので、最初に話を聞いた時から私は彼らの結婚がうれしくって、いや~ついにこの日になりましたね!って感じです。「私、いっぱい写真やらビデオをとってブログにのせるから!」と許可をもらっていたので、堂々と撮影しながらの登場をしてしまいました。
モンペリエの駅からすぐ近くの地区で、昔のままの大きな家の一階部分とその庭が彼らの家。なかなかこんな物件、今どき見つかりません。引っ越しが決まった時から彼女がうれしそうに話していたので、どんな家だろうと楽しみにしていましたが、実際にみて、それはそれはびっくり。だって想像していたのよりも大きいし天井は高いし、きれいだし、お城にあるみたいな大きなテラスはあるし、庭なんて本当に小さな公園みたいで、「Ils ont la chance !」 (彼らはついてるね!)とみんなが驚嘆してました。
彼らの友人のシェフが担当したという軽食やデザートが用意されていて、ワインからシャンパンから、アルコールに不足は全くなく、みんなが和やかにおしゃべりを楽しんでいたら子供たちが登場して、お客さんを呼び集めました。何がはじまるのかな?と思ったら、ヴァレリーとオリヴィエのそれぞれの娘たちがこの日のために練習して準備したというダンスの披露でした。
7歳と9歳で年も近く、親も驚くほど仲良しになった子どもたち。フランスでは離婚、再婚、子供をつれての複合家族がたくさんあって、義理の兄弟 beau frère、義理の姉妹 belle soeur といった兄弟関係もごくごく普通にありますが、たいていの家庭でみんな仲良くしています。慣れというか、文化的にもフランス人の気質からか、複合家族のトラブルは日本よりもぐっと少ないように思います。でも、この子たちは、まるで学校の大の仲良しのように気があって仲良くしているというから、ほんとにうれしい話ですね。
実は、新郎のオリヴィエはコンサートなどの音声担当のテクニシャンなので、この日は自ら音声のミキサーを担当してました。
彼らの友人ミュージシャンが音楽を担当してくれてましたが、新郎自らもベースで参加。そしてみんな踊る踊る。
みんなに慕われるカップルの結婚パーティー。子供をつれた5人家族の結婚パーティー。彼らの自宅での結婚パーティー。友人が集まってする手作りパーティー。そのために本当にいい雰囲気の楽しいパーティーでした。
結婚のお祝いに何を贈ろうか悩んでたのですが、結局、二人のためのカンパに参加することにして、何も特別に用意しないでパーティーに来た私。でもそこでぴんとひらめき。
オペラjrのGroupe Vocalの若者たちも呼ばれて来てて、オペラjr関係者も多いし、オペラ座関係者など、顔見知りの人がたくさんいたので、彼らにそれぞれ一言メッセージを頼んで、それを私が録画して、あとで編集してビデオにして贈ろう!と思ったのです。
そのため、パーティー会場の中で、私は一人うろうろして、知ってる顔を見つけては参加を頼んで撮影してました。夜の薄明かりの中だし、デジカメで撮ったものだから、映像の質は全くよくないけれど、パソコンで編集して、ついさっきビデオが完成しました。小さな手作りプレゼント。皆さんにも見せたいけれど、ちょっと容量の問題で、ここには載せれません。。。
私は翌日、土曜日の朝は8時半に家を出て仕事にいかないといけないので、そこそこの時間においとまするつもりでいたのですが、一緒に行ったパトリシアとロマンが、彼らから「遅くまでは残らないから!」と言い張っていたくせに、お酒も入り、煙草も入り、おしゃべりに花が咲いた様子で、まるで帰る気配がなく、かといって無理やり帰らせるなんてしたくないので、待っていたんですが、さすがの私も3時半に「こりゃもうあかん。」と見切りをつけ、他の人に送ってもらって帰りました。
でも老いも若きも楽しく踊る姿は、見てて飽きないし、楽しい幸せな夜でした。
最後には、私が隠れファンをしているオペラ座の音声担当のおじちゃんJと小道具担当のTという、二人のおやじコンビのダンスを、、、、。
何はともあれ、結婚おめでとう。5人で仲良くお幸せに!
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