さらにその目的がすごい。
「食べるため」に行ったのです。(笑)
隣街とは言っても、ニームNîmes というのはモンペリエから東に50キロほどの街。お隣のガール県の県庁所在地です。現在、人口などの面ではモンペリエよりも下回る規模の街ですが、TGVも停車するし、南フランスの主要都市のひとつには違いありません。ニームの歴史は古く、古代ローマ帝国の時代から繁栄した都市だったのです。
お友達の誘いで、ニームにあるレストランに向かった私たち。高速道路ぶっ飛ばしで1時間ちょいかかったかな。着いたらすっかり夜の街。
私にとっては、フランスでの生活を始める前の2002年の夏に、短期滞在のためにモンペリエに来た時に、エクスカーションとしてニームを訪れて以来のこと。またしても過ぎた時間に驚かされます。
ニームの街は、どど~んと大きな古代ローマ遺跡となんだかがら~んとした町並みのバランスがどうも親近感を与えないものだから、訪れることなく7年が過ぎてしまったんです。だから次またいつくるかわからない?と思って街を散策しました。
ニームの駅近くに車をとめて散策開始。
日本人にとったらアルルやアヴィニョン、オランジュなどの方がよく知られていますが、このニームにも古代ローマ時代の遺跡は数多く残っています。
例えばArène 古代競技場。
ここではかなり頻繁にコンサートなどが催されています。
続いて有名なのがMaison carrée (四角い家の意味)。古代ローマの神殿で、中世には教会として利用され、現代は古代美術博物館として使われています。この日は修復工事のため半分が覆われていましたが、紀元前からの建物がこうして街の中にあるというのはすごいことです。
このお向かいには古代と現代を意識して作られた、イギリス人建築家ノーマン・フォスターによるLe Carrée d'Artがあります。2000年にオープンした現代美術館、図書館などが入っています。
この他、ニームの名所と言えばJardins de la Fontaine があります。ヨーロッパ有数の歴史的な公共の公園です。造園されたのは1745年ですが、中にはローマ時代の遺跡などが多く残っています。
まあ観光するためにはやっぱり昼間にこないとだめですけどね。
さて、こうして50キロを走って食べにいったレストランというのが、フランスにいくつかチェーンのあるアジアを意識したレストラン。内装も普通にモダンで、(というかモダンとか言うのが古臭いですが、)日本のチェーンレストランを思い出させられました。
餃子や揚げ物とスープのセットの前菜をとり、みんなでわけました。
日本食やアジア各国の料理が流行っていることもあって、お箸を使って食べることができるフランス人も増えてきているし、お箸を使うこと自体が異国情緒を味わうだいご味みたいなところがありますが、このレストランでは、割りばしならぬ、割ばさみのようなものがでてきました。
なんだかアイスクリームのバーを二つ合わせたみたいなピンセットタイプ。私は手が疲れるので結局スプーンで食べましたが、、、。
そしてこのレストランのウリは、バイキング形式で並んだ野菜を自分で選び、肉や魚、トッピング、ソースも自分で選んで、こちらの写真のように大型中華鍋とともにスタンバイしている料理人のお兄さんに目の前で料理してもらうというスタイルでした。
大きな炎を上げながら豪快に調理してもらって、できあがったのはハイこちら。
「野菜炒めどんぶり」というところかな。
野菜炒めなんて言ってしまうと私たち日本人には至って日常の食べ物になってしまうけれど、フランス人にはこれだってとってもアジアンなわけで、うれしい広い面積のレストランもほぼ満席になっていました。
なんだろう、このチェーン店ということで内装やテーブルセットなどが、日本によくあるレストランのようで、懐かしくなりました。
なんだろう、このチェーン店ということで内装やテーブルセットなどが、日本によくあるレストランのようで、懐かしくなりました。
お腹いっぱいになって帰路についたのは言うまでもありません。
ちなみに、ニームは日本人にはあまり知られていませんが、ジーンズの生地のデニム生地というのは、この町が発祥だという説がありますよ。
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