2009年6月15日月曜日

Fête de l'école de musique

14日の日曜日、私が働く音楽学校の年度末の大行事、Fête de l'école de musique が行われました。

Fête (フェット)というのは「お祭り」や「パーティー」のことですが、Fête de l'école とかは、日本で言う学校での文化祭みたいな感じで、音楽学校の場合は大発表会や合同コンサートといった感じです。

各クラスが発表会をしたり、アンサンブルコンサートがあったように、各村の行事にも参加したりして、活動のさかんな音楽学校なのですが、このFête de l'écoleは、本当に学校全体としてつくりあげるコンサート。
生徒数が300人を楽に越える大所帯なので、組織運営はほんとに大変なんです。。。

フェットを行ったのはLavérune ラヴェリュンヌ にあるお城の中庭。

ここには各種行事用に、普段から特設ステージが簡単に準備できる設備が整っているのです。階段状の観客席もあり、野外でのコンサートなわけです。




この日の朝は曇り空で、昼前にはちょっと雨もぱらついてハラハラさせられたけど、いざコンサート開始の17時が近づいてくると、空は真青、太陽カンカン照りの超真夏日となりました。私は参加する生徒と15時から現地での練習をしましたが、1時間ちょいでみごとに日焼けをしてしまいました。17時開始に向けて集まってきた生徒、家族もみんな炎天下を見上げて困った顔。

幸い17時半を過ぎたあたりから、徐々に日影が広がっていきました。この写真をみたら、日影に隠れてる人と、炎天下の人の違いがよくわかるでしょう?



ステージ上に太陽があったので写真の質がよくないですが、コンサートの様子を少し。

この音楽学校で教えられているのは、ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、トランペット、サックス、ドラム。そしてソルフェージュの他、アンサンブルのクラスなどがいくつかあります。とてもみんながみんな参加することはできませんが、それぞれのクラスが生徒の代表とともに発表しました。

フルートのクラス。



クラリネットのクラス。



ギターのクラス。




チェロのクラス。


サックスのクラス



私のクラスからは女の子二人を連弾で送りだしました。




ドラムのクラス




いつも思うのですが、チェロとかサックスとかいった楽器を弾くちびっこは日本ではあまり見ないですよね。日本はやっぱりなんといってもピアノとヴァイオリンがすごく普及していて、その幼児教育がとてもさかん。そのほかの楽器は学校のクラブ活動などで出会うから、開始年齢がけっこう遅い。それに比べてフランスでは、ピアノとヴァイオリンのおけいこ事情がかなりのんびりですが、同時に他の楽器も同じようにちびっこでも習い始めるので、本当にその楽器を好きになって練習をしっかりすれば、14歳くらいでかなりのレベルに達することもできます。

さて、17時に始まったコンサートも、休憩をはさんでからの二部の頃には、客席のほとんど上の方まで日陰に入りました。生徒の家族や友達、おじいちゃんおばあちゃんも大勢きてくれてにぎやかなものです。



リトミックやソルフェージュをしているちびっこたちは、みんなお揃いのスカーフをつけて、歌を二曲歌いました。




そしてコンサートの目玉は、5月にしたアンサンブルのコンサートのときのもお話した大アンサンブル、ロドリーゴの「ギターのためのファンタジー」。 ヴァイオリン、チェロ、ギター、ピアノ、フルート、トランペットのクラスから大勢が参加しました。




モチベーションをあげて取り組んだ甲斐あって、ブラボーと大拍手を受けていました。

こんな感じで、Fête de l'école de musique は盛大に、楽しく、無事に終了。

それにしても年度末のこのシーズンは、行事がたてつづけにあるので、子供たちにとって大忙しなのはもちろんだけど、親にとったらもうやりくりが大変。本番前の練習中には、会場に仕事を持参して、膝の上でパソコン作業をしている親を何人か見かけました。

私にとってもここ一ヶ月はコンサートや行事のオンパレードで疲労困ぱいですが、このFête de l'école de musique を迎えると、「ああ、もう本当に年度末なんだな。」と感じます。

いよいよ夏のバカンス間近です!

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