「モンペリエのどこが好きですか?」と聞かれると、迷いなくすぐに答えるのは「この空!」
モンペリエの穏やかな気候が好きだという人も多いですが、私には気候というよりも、この空が大事なんです。
今日はあいにく曇り空ですが、モンペリエには青い空があります。
今年の秋は異常事態で、大雨洪水が連発しましたが、それでもやっぱりモンペリエの空といえば、青いそらなんです。
この青色は、この空の先が宇宙なんだなと感じさせてくれる青さです。日本の青空ともパリの青空ともやっぱり違いますね。年中、雲があるのは明らかな曇り空の日であって、晴れの日には雲や靄がほとんどないのです。
毎年夏を感じ始めるのが五月ですが、新緑の季節とはまさにこの時期で、青い空と街路樹の緑がまぶしいほどにさわやかです。
今年は大雨や洪水に11月半ばの空ですら、こんなきれいな水色でした。
こちらで生活して12年も過ぎ、フランス社会で仕事をしたり、東北被災地支援活動をしたりと、アクティブにいろんなことをしていると、たくさんの人に出会い、刺激はたくさんもらいますが、もちろん困ったこともでてきます。嫌な思いをさせられることもあります。私が人に嫌な思いをさせることもあるでしょう。仕事場でだって経済難だのなんだのといろいろと問題はあるし、ただでさえ、私は身体に故障を抱えているので、悩みの種だっていろいろとあります。
でもこの世の中、社会にいろんな人がいるだけで、もともとは別に何も問題はなくたって、不思議と問題は出てくるもの。人間と言うのは本当に複雑かつ単純な動物なんでしょうね。その点に関して言えば、日本人もフランス人もあまり関係ありません。
「ああ、人間って、、、。」とつぶやいて、社会とはこういうもの、人生とはこういうものと一人言い聞かせたりしてやってきましたが、そんな時、いつもこのモンペリエの空を見上げると、不思議とポジティブな気持ちが戻ってくるのでした。
大きく広がった空。べつに人里はなれた田舎まで足を運ばなくても、どこまでも広がる空がある。
これはすごく恵まれたことだなと思います。豊かさの一つだと思います。
都会で高層ビルに囲まれて暮らしていれば見ることのない空だし、都会で大気汚染の中暮らしていれば見ることもできないだろうし、北の方の国々、地方では見ることができない空だろうし。そんなどこでも誰でも出会える空ではないと思います。
夕暮れどきとなると、また絶妙な色のグラデーションが楽しめます。
私は普段、午後から夜にかけて仕事をするパターンが多いので、なかなか夕焼けの空を見上げる時間がもてないのですが、だからこそ、たまにそんな時間にゆったりと空を見上げることができると、その度にはっとさせられます。
これまたこの空が宇宙につながってるのだなと感じさせられる色。
今日は最後に私の家のベランダから見える夜空をいくつかご覧ください。
実は、こうやって夜空を眺められる夕暮れ時をもてることが、私にとって贅沢なときであり、ほっとリフレッシュできる時でもあるのです。
自然界のスペクタクル。
我が家から楽しめるというのは贅沢なものですね。
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