まだまだ車を走らせると、景色は次第に湿地帯に変わってきます。そして目に入ってくるのがこの景色。見えますか?左の奥にある建物。なんだか東京ディズニーランドのアトラクションが遠くから見えてる感じがしませんか?
これがエグモルトの街です。13世紀に港町として建設され、聖ルイ王が十字軍遠征の拠点とした街です。一時の繁栄を誇った街ですが、次第に積もっていく砂のために海岸はどんどん遠ざかり、港として機能しなくなってしまい、セートやマルセイユなどの港にとって代わられました。以前は海がすぐそばで、周囲を水に囲まれていたわけですが、湿地帯となってからは塩の生産に取り組み、今でも塩田、塩の山が見られます。
この街がなぜ有名かというと、1300年に完成したという町の城壁がそのまま残っているからです。「時の流れにも忘れされらたようだ」とよく言いますが、この街を前にすると本当にタイムスリップしたようです。
これが一番大きくて重要なコンスタンス塔。一時期は牢屋として使われました。
城壁をくぐると、そこは観光都市。お土産物屋やレストランがならびます。なんだか伊勢のおかげ横丁みたいかも。
でもエグモルトのすごいところは、やっぱり街並みが13世紀当時のままというところでしょう。
街をぐるっと囲む城壁もご覧の通り、少々痛みながらも当時のまま。
街の中心の広場には、聖ルイ王の銅像があります。彼が十字軍を率いて勇敢にたたかった歴史のヒーロー。今ではお菓子のキャラクターにも使われてて、フランス国民が好きな歴史上人物の一人のようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿