2008年9月1日月曜日

イタリア旅行 5 ベネチア

7月2日、Yと別れた私たちはミラノで電車を乗り換え、ベネチアをめざしました。



電車の中で食べるお昼にといって、Aさんが持たせてくれた特大サンドイッチ。本当にこまめに気を配ってもらってありがとう。

コンパートメントの席でSは爆睡。私は景色を楽しみ、3時間くらいだったかな、ベネチア本島、サンタ・ルチア駅に到着。水の都です!
今回、ホテルはインターネットで探してとったんですが、選んだ基準は「安い、でも荷物があるから駅に近いところ、シャワー・トイレが部屋にあるところ、朝食つき」でした。で、ベネチアで泊まったホテルも、駅から5分もかからないところで、大観光地ベネチアにしては安かったです。しかし、部屋は極小でした。部屋に入って「え?」ってくらいせまかった。けど、クーラーがついてたし、ま、この場所でこの値段だとこんなもんか。ホテルはこんなせまい路地にあって、まるで京都みたい!と思ってしまいました。



一人散歩中の犬と私みてたら、京都かベネチアかわかんないよね?

私たちは夕方にベネチアに到着したわけですが、たった1泊のベネチア滞在。無駄にしてはいけません。日も長いわけだし、夕方~夜散歩にでかけました。

Sはベネチアというかイタリアは今回が初めて。普通、ベネチアの街の中の移動というとヴァポレットという水上バスが有名ですが、疲れやすいくせに歩きが好きな私の提案で、サン・マルコ広場まで歩いて行くことにしました。
細い路地、細い水路、ほんとに迷路みたいに入り組んでます。私たちはベネチアの町の地図ももってなかったので、駅とかサン・マルコ広場とかのおおまかな方向案内の表示だけが頼り。

途中、市場のところでもうほとんどの店が店じまいをしたなか、カット・フルーツを売ってる屋台を発見。安くて量がたくさんあっておいしい!二人とも大満足。

この写真の奥に見えてる白い屋根がリアルト橋です。16世紀に造られた橋で、橋の上に商店がならぶ姿は昔から変わらないそうです。こんな超超観光地のところですが、ベネチアにまた来たうれしさから気分を良くしてた私は、いろいろと自分のためのおみやげを買ってしまいました。

リアルト橋の下を流れるのがメインの運河、カナル・グランデ。この運河沿いには超超ゴージャスホテルやレストランがぎっしり。

Sとも「今度くるときは、星の数が一つ増えたランクのホテルかねぇ。前来たのが10年前として、次も10年後。40歳だ!40歳だったら3星ホテル。50歳だったら4星ホテルか~。」なんて夢を描いてみました。ていうか、30歳で3星ホテルに泊まる日本人のほうが多いだろうから、私たちなんて質素な善良小市民でかわいいもんですね。

さて、迷路のような路地をぬけて、ついにサン・マルコ広場にたどりつきました。ベネチアといえばこの広場。カーニバルの映像とかでも有名です。サンマルコ寺院に入りたかったのだけど、今日は何かの団体に貸し切りだったようで入れませんでした。じゃあ、何しよっか?と思った私が見上げたのはこの塔。

サンマルコ寺院の鐘楼です。もちろんお金を払って登ればすばらしい景色の展望台があるわけです。階段を昇るのかと思ったけどエレベーターがあるらしく、一瞬のエレベーターに払う値段も値段だったので、どうしようかと迷いましたが、二人で登ることに。
そしたら、、、、


のぼって良かった~。ベネチアが一望できるどころか、ベネチアの島々は見渡せるわ、アドリア海の方向も見渡せるわで大感激。

サンマルコ広場もこんな感じで見下ろせて、


夕暮れ時の空の色と、ベネチアの町の屋根の色と、運河に映る色。

ほとんど昔から変わらないままの姿だろうから、自分たちは今2008年にいとるというのを忘れてしまう感じ。


ベネチアの水面が上昇しているという話は有名で、この町もいつかは水没してしまうというのは、なんとか手をうって回避しないとだめですね。

逆に、数百年前は水面も少し低かったことを思いながら、このサンジョルジョ・マジョーレ島の教会なんかには手漕ぎのボートのった人々が来てたんだな~と空想していると、そのシーンが簡単に目に浮かんでくるから不思議です。

ベネチアマジックですね。景色をみてぼ~っとしてしまいました。
この塔に上って大正解。また来たい!
実はここでちいさな出会いもありました。せまいエレベーターに乗り込んで上がっていくとき、ついつい私は「私、高いところが好きなんよね~。。。」とつぶやいてしまいました。そしたら、私の前にいた女性が振り返って、「日本の方ですか?」とほほ笑んできたんです。後姿だったし、白人の紳士といたから、まさかその人が日本人とは思いもしなかったのでびっくりしてしまったのですが、エレベーターから出てちょっぴりおしゃべり。彼女は九州の出身だけど、長年カナダに住んでいるとのこと。旦那さんとヨーロッパを北から南下する大旅行の真っ最中でした。ちょっと話してみてさらに不思議な感覚がした私。だってこの女性は日本人ぽくないからです。もう長年英語で生活をしているだろうから、時々日本語が苦手な感じもしましたが、そんなことよりも彼女がエレガントでありチャーミングであり、娘さんももう大きいという年齢と若々しさが一緒に融合してて、、、。うまく説明できませんが、こんな人は日本にはいない!と言いたかったのです。なんでだろう。。。
彼女は私たち二人の写真を撮ってくれて、私たちもお礼にカップルご一緒に撮ろうと提案すると、旦那さんはすごくシャイなのか、すごく控え目で穏やかで優しい感じの旦那さんからも、強い印象を受けました。こんな旦那さんと生活していると女性はああなるのか?とにかく二人そろって穏やかーなオーラで、かつ女性の目がキラキラしてたのが印象深いです。
ひょんなところで、素敵な日本カナダカップルに出会えました。
鐘楼の上でぼ~っとしてたら、「もう全員降りてください。」という時間がきてしまいました。閉館ならぬ閉塔ですね。日もしずみかけ、町全体が不思議な色につつまれてました。
それもそのはず、気がつけばもう22時近い。私たちはホテル目指して帰途につきつつ、夕食どうする?ジェラートどうする?とキョロキョロしながら。
結局、簡単な夕食とジェラートと両方制覇して、0時のベネチアの町を足早に歩きました。10年前の旅行では0時に町を歩くなんて考えもしなかったけど、、、。私たちもヨーロッパの街で生活して慣れたのもあり、日が長いというのもあり、ベネチア0時散歩しちゃいました。

運河の水面に映る光がとてもきれいでした。

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