先週の土曜日の大嵐から一週間がたちました。
フランス南部、西部の各地で、風速170km/時を超える強烈な暴風を記録した今回の嵐。木が根こそぎ倒されて、嵐が去ったあとの復旧作業にてこずっていましたが、それでももう一週間たったわけだから、そろそろ次の段階に作業も進むべきところ、信じられないことにいまだに14700世帯の家庭で電気が途絶えたままだといいます。
フランス人は自然災害には慣れていないとは言え、これでいいのか?!
さらに驚くことに、75パーセントのフランス人は公共サービスの災害後の対応はすばやく的確だったと判断しているのです。
確かに消防士をはじめ、電力会社EDF、ガス会社GDF、電話会社France telecom、道路管理団体、各市町村の団体、たくさんの人が復旧のために動いてはいるでしょう。テレビでも連日彼らの作業の様子が映し出されてました。そんな映像を見て、75パーセントの人は感心してるのかもしれない。
が、やっぱり私には復旧のためにできる限りのことをしているとは思えない。だって、一週間がたっても電気が復旧できないなんて首をかしげてしまう。
きっと現地では人手も足りないだろうし、周辺地域から応援とかかき集めたら、もっとスピードはアップできてたはず、と思ってしまう。
こんなことを思っていたら、やっぱり私の疑いはあたっていたようでした。。。
ある知り合いから聞いた話ですが、嵐の翌日、とても天気のよかった日曜日、電気会社EDFでは、モンペリエの地域から被害地に応援を送るという話がでていたにもかかわらず、結局費用がかさむということで、誰も応援にいかなかったのだとか。
こういったことはトップの人たちが判断してきめていることでしょうけれど、やっぱり何かのんきすぎるぞフランス人!と思ってしまいました。
その土地の気候は、その土地に暮らす人々のメンタリティーに多大な影響を与えるといつも思っていますが、自然災害の危機に面することがとても少ないフランス人相手に、「危機管理がなってない!」だの、「対応ができてない!」と批判するのはもとから無駄なことなんでしょうか。
今回の自然災害のために受けた経済的打撃損失のことが熱心に話されているけれど、「お金がないから動かない」という考え方はどうかと思う。
日本では台風にしろ地震にしろ、津波にしろ火山の噴火にしろ、自然災害のたびにみんながなんとかして動いてるのに、この差はなんだろう?それともお金のまわり方が違うんだろうか。。。
今回の嵐で一番被害が大きいのは、大西洋岸南のLandesという地方です。
週明けからみんながもっと必死に作業して、せめて電気だけでも早く復旧しますように。
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