土曜日の夕方18時から、普段、私がレッスンをしているSt. Georges d'Orques の小学校の多目的室で行われました。
ヴァイオリンとチェロとピアノのクラスの合同発表会。とは言っても、私には都合がよくない日程だったので、今回は数人の生徒をヴァイオリンの伴奏へと送りだしただけに留め、また追って発表会をする予定です。
ヴァイオリンの先生Mathiasのクラスはかなりの大所帯。チェロのMarieのクラスも開講されて3年目ながら着々と生徒数を増やしています。
この音楽学校のいいところは先生同士のコンタクトがまめにとられていて、クラスを超えたデゥオ、トリオや合奏が盛んにおこなわれているところです。
私自身、ソロで弾くよりも他の楽器と一緒に演奏することの方が数倍楽しいと感じているので、力が付いてきた生徒を他の楽器の伴奏に挑戦させています。
そんなこともあって、この日の発表会でもヴァイオリンのソロ、チェロのソロだけでなく、いろんな形のアンサンブルも組み込まれました。
例えばチェロとフルート。
ヴァイオリンとギター。

ヴァイオリンとピアノ。
三人娘を伴奏したのが私の生徒のLaure。
などなど。
日本ではピアノとヴァイオリンの情操教育も兼ねた早期スタートが盛んですが、フランスでピアノを6歳前に始める子はとても少ないのです。が、逆に、日本では中学、高校のブラスバンドやオーケストラの部活動で初めて接することが多いその他の楽器を、フランスではピアノやヴァイオリンのように子供の時に始めます。
そんな違いもあって、優れたピアニスト、ヴァイオリニストを大量に送り出す日本に対し、フランスなどの国からは優れた管楽器奏者などが生まれていると言えると思います。
今回の発表会でも、日本では見たことのないちびっこチェロ弾きがいました。
彼女の演奏の番になったとき、遠くから見ていた私たちからは譜面台のよこに先生のMarie がいるだけで、「何やってんのマリー?」と突っ込んだのですが、実は譜面台の向こうに小さな小さなチェロ奏者が隠れてたんです。
ほらね、譜面台に隠れてしまう彼女。
しかも子ども用のチェロというのを私は日本で見たことがなかったのですが、普通のチェロと並べてみると大きさの違いに驚くでしょう。
これもしかして、ヴィオラくらいの大きさ?ってサイズです。
おしゃまなちびっこヴァイオリニストも登場。
マチアスのクラスとはいろいろと交流をしはじめて数年がたっているので、私も彼の生徒の成長を感じることができます。私の生徒とデゥオをするときは、私のレッスンに来て私がアドバイスをあげることも多いので、お互いよく知った仲。ヴァイオリンの腕前の成長はもちろんなのですが、このところ身体的成長に驚かされる子たちがたくさん。
私が音楽学校で働きだして5年がたっているので、当初9歳くらいだった子が今や14歳とかになってるわけです。
男の子二人のピッチカートデゥオをしたArthurと Hugoですが、この右側のユゴーなんて、5年前はむちむちしてわんぱく盛りの元気な男の子だったのが、今やすっかり細身で思春期まっさかりの高校生になってしまっています。 こんな成長と変化をみると、過ぎ去った時間を感じずにはいられないというか、「私も年とってるってことやんね?」と気付かされるのです。普段、自分の年齢なんてわからなくなってるところがあるので、こういうことでもないと実感しないんですよね、私。
大嵐にも関わらず、とてもいい雰囲気で発表会が行われました。
最後にはほほえましい写真を一枚。
日本の発表会のように一張羅のおしゃれをすることもなく、まして借りるようなコンサートホールもないので、普段着のままの発表会ですが、我が子の晴れ姿をカメラに収める親の姿は世界共通。
終了後には善意で持ち寄られたケーキやキッシュなどの軽食がふるまわれ、どこまでも気取らない雰囲気のなか、生徒と親、先生と学校のスタッフの間でおしゃべりが繰り広げられました。
2 件のコメント:
素敵な発表会♪私も茜ちゃんとお互いのの生徒の成長を楽しんでいます。自分の年は・・考えたくないね(笑)
日本での発表会は先生にとったら一大行事でしょう?花束とか写真とか、、、、。生徒はみんなおめかししてくる?
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