さて、これに関連して最近フランスで流れるニュースからよく聞こえてくる言葉が「おとん」。
まるで日本語でお父さんの意味の「おとん」と言ってるみたい。
どういうつづりかと思って見てみると、「OTAN」と書くらしい。「おたん」と読みたくなるところだけど、フランス語の発音では「おとん」の方が近いのです。まあ国際政治関連のニュースでよく出てきていたので、これはイニシャルをとっているだけで、なんとか国際会議とかの略かな~、と思っていました。だって「おとん」なんて名前は聞いたことがないもの。自分が知らない組織・機構の名前があるとは、まだまだ私も国際政治にはうといのか。。。と思っていました。
ところがどっこい、つい最近になって「おとん」の正体が判明。
なんと「NATO」のことだったんです。「NATO」だったら知ってるよー。昔、ちゃんと社会科でもならったもの。対ロシアの冷戦時代にできた「北大西洋条約機構」のことでしたね。
フランス語の文法上、イニシャルとは言っても言葉の順序が変わるのでイニシャルが変わってしまうんですね。日本人はなんだってアルファベット化して表記をそのまま受け入れているのに、フランス人はしっかりフランス語のまま使うもんだから調子が狂ってしまいます。
今年のNATOの会議は、創設されて60周年を祝う記念に加え、長年なにかと反対を唱えたり部分的脱退をしていたフランスが43年ぶりに完全に復帰するということでも大きなニュースとなりました。
しかも今回の会議はフランスとドイツの共催で行われ、場所も仏独国境。ライン川をはさんでフランス側のストラスブールとドイツ側のカールの二都市が会場となりました。集まった各国首脳も28人になり、会議やら記念行事などが盛大に行われていました。
もちろん一番の注目はオバマ氏。そして奥さんのミシェル。で、3番目に注目を浴びていたのは誰かというとフランス大統領夫人のカルラ・ブルーニ。まあもともと世界的に大活躍をしたトップモデルで、歌手としても成功して、なによりエレガントでシックできれいだとマスコミにもてはやされています。
この華やかな国際政治の舞台に対し、反資本主義や、先進国の数カ国が世界を動かしていると主張して反対する人たちが大集結をし、ストラスブールの街で大暴れ。単にデモ行進をするとかならまだしも、あちこちに火をつけたりして、まるで意味不明の暴動しているとしか私には見えないような状況に。それぞれの人が意見をもって主張するのはいいことだけど、単なる腹いせや悪乗りをして加わった人たちもたくさんいたのでしょう。映像をみていて嫌な気分にさせられる残念な出来事でした。ところで、オバマ大統領の大人気ぶりはどこへ行ってもすごいようですが、ストラスブールではフランス人の若い女性が彼のほっぺにキスをすることに成功し、テレビで何度もその映像がながれていました。アメリカにいる彼の支持者やファンはそんなことをしたくても、今や警備がとても固くて無理でしょうね。このマドモワゼルは大金星をとったかのようにラッキーガール扱いされていました。
ヨーロッパ周遊を終えたオバマ氏は、昨日プラハからトルコに向けて出発しました。
来日する予定はもうたっているんでしょうか?
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