2009年5月7日木曜日

祝日がいっぱい!

日本がゴールデンウィークでにぎわう5月、実はフランスでもかなりの祝日があります。


まずメーデーの5月1日。今年は金曜日だったので世間は金、土、日の三連休。
続いて5月8日は1945年の終戦を祝う日でお休み。これまた今年は金曜日なのでみんな三連休。
そんなわけで、実は先週末と今週末、フランスでは連続三連休なのです。

そして5月末にはキリストが天に昇った日を祝う昇天祭の祝日があります。これは前にお伝えしたように、年によって日にちが変わる復活祭から数えて40日後ということなのだそうです。今年は5月21日で木曜日なので、世間では勝手に金曜をお休みにして4連休にする人が多いのです。勝手に休みにして連休をつくることを、いつかお話したように「faire le pont」と言って「橋を作る」という表現で表します。この「橋を作る」行為、ここ最近さかんになってきていて、今年なんて自営業の人が休むとか会社を休むとかだけでなく、なんと公立の学校までもが教員たちの訴えにより自主連休にするとか。これには正直「おいおい、、、」とつっこみたくなりました。だって、フランスの教員と言えば、子供と同じだけバカンスがあるんですよ!

どれだけバカンスがあるかというと、、、、
まずは11月に10日間のトゥッサン(万聖節)のバカンス。
12月末に2週間のクリスマスバカンス。
2月に2週間の冬休み。スキーバカンスとも呼ばれる。。。
4月に2週間のパック(復活祭)のバカンス。
そして7月と8月はまるまる2ヶ月の特大バカンス。

年間16週くらいがバカンスなんですよ。働くのは36週だけ。。。
すごいでしょう?

さて、5月の祝日の話に戻りまして、6月頭には精霊降臨祭と言って、キリストの使徒に精霊が降りてきた日を祝う日があります。これまた復活祭から数えて7番目の月曜日だそうで、毎年日が変わります。が、月曜日に変わりはないので、かならず3連休となるわけです。

こんな感じで、5月のフランスは祝日ラッシュ。
バカンスがあれだけあるのですから、「あれ、また休み?」なんて思ってしまいますが、日ごろ週末、バカンスあまり関係なく仕事している私にとったら、祝日というのはほっと一息つく日でありがたい。

でも、この5月をのぞくと、他の祝日はバカンスシーズンの中にあるので、あまり祝日感がないのが事実。

ところでフランスのバカンスを別として、日本の祝日の数って、先進国では断トツの一位だそうですね。15日あるそうです。
かたやフランスには11日。元旦、メーデー、革命記念日、第一次大戦の終戦日、第二次大戦の終戦日の5日をのぞくと、残りはすべてキリスト教の祭日なのです。クリスマスはもちろん、復活祭、昇天祭、精霊降臨祭、聖母被昇天祭、万聖節の6日がキリスト教がらみでお休み。
こうなると、やっぱり100パーセントキリスト教文化の国なのだな~、と改めて感じさせられますよね。日本には仏教がらみも神道がらみの祭日もないですよね。日本は季節を重要視し、季節を感じるための日が多い感じがします。

こんなところでも、日本人の季節感というものが特別なものに思えました。
日本人と自然、日本人と季節。ごく普通のことだと思っていましたが、他の国の人、他の文化に比べると、日本人はとりわけ自然を大事にしているようです。季節を感じながら生活しているというか、季節と生活がしっかり結びついているというか。
これは日本人の特徴といえるみたいですよ。

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