デモの一日

1月に始まった年金制度改革に対する抗議行動、デモ、ストライキの動きの中で、モンペリエで特に多くの人が集まったのは１月３１日火曜日でした。

エロー県の県庁による発表によれば２万５千人が参加、組合団体側の発表によれば ３万人が参加したということで、いずれにせよ第一弾だった１月１９日に比べて、３割から４割の増加という結果に。

この日の自分は仕事の時間上、デモには参加できなかったものの、休憩時間を使って、秘密の特等席からデモの様子を見ることができました。

これまでに接してきたデモでは、自分が参加した場合は自分がいる位置から見た風景しかとらえられないし、街中で短時間デモを見送った場合などは、デモの全体像が把握できていませんでした。でも今回、今までとは違う位置から、少し違う視点でデモの様子を見れたことで、正直、今回のデモがどういう規模のものか肌で実感することができて、自分にとって新たな発見が多く得られました。

私がスタンバイした秘密の場所というのは、デモ行進のゴール地点であるコメディ広場が見渡せる位置。

デモ行動は新市街地１１時集合で始まり、市内を練り歩いてからコメディ広場に到達します。

出発から１時間半がたった１２時半ごろ。もうすぐ先頭が到着するのかな？と思ってスタンバイしました。その時のコメディ広場の風景は穏やかな日中そのもの。

 

けれど、自分の読みは正しかったようで、間もなくして、デモ行進を先導する警察の車が入ってきました。

 

 

 

この行列の先頭を見て、みなさんはどの程度の規模の後進を想像していますか？

私はこの日の参加規模は前回を上回るだろうとは予想していたので、それなりの人数がコメディ広場までやってくるのだろうなとは期待していました。が、正直言って、この後で目にした光景は、自分の想像を上回りました。

 

フランスの一地方都市のモンペリエのデモの様子を、見晴らしのいい特等席から定地点観測のように見ることができることは、そうしょっちゅうありません。

 

少し時間がかかりますが、今回はせっかくの機会なので、私が目にした光景を、みなさんにお届けしたいと思います。

 

今現在、ここまでの情報で、どんな光景を想像していますか？どんな規模を想像していますか？その感覚を少し記憶に留めておいてみてください。

 

さあ、デモ行進の先頭部分がコメディ広場に入ってくる映像と共にスタートです。

 

 

 

 次回に続く、、、