2023年3月19日日曜日

デモの一日 45分経過、、、

1月31日に行われた、年金制度改革に対する抗議デモの第2弾。

新市街地を11時ごろ出発したコルテージュ(行列)が、ゴール地点のコメディ広場に到着し始めたのは12時半を過ぎた頃でした。それから40分が経過したあたりまでの様子を前回までにお伝えしました。

この間、組合団体の中でも最大手というのもおかしいですが、団員数と組織力では抜きんでているCGT (Confédération Générale du Travailの略、よくフランス労働総同盟と訳される)のロゴを掲げた人々の行列が続いていました。

CGTのロゴはこういうもので、赤地に白がメインカラーになっています。

 

 

この組合団体は1895年に誕生していて、一時期、400万人を超える組合員をようしていたとのことです。職業やグループによって組織だてられていて、 フランスの社会や政治を語る中では大きな存在の団体の一つ。事あるごとに団体として声明を発表していますが、全体のトップである代表者は、さらにニュースなどに頻繁に登場して、コメントを発したりインタビューを受けたりしています。

この日のデモ隊は、先頭の到着から45分間にも渡って、彼らのグループが続いていたのですが、 13時15分を過ぎたあたりで、なんとなくこのカラーが目立たなくなったかなという時がありました。

 


 

デモ行列の出発地点を見ていないので、具体的にどんな人数がどんな感じでコメディ広場まで到達するのか予想できていなかった私には、もしかしてそろそろ行列も最後尾あたりになってきたのかなと正直思ってしまいました。

するとなんのその、それまでとは少し色合いの違うカラーが増えてきました。

CGTと同じく、大きな組合団体のFOのグループがコメディ広場に到達しました。




FOとはForce ouvrièreの略で、労働者の力と訳されます。CGTから派生してできた団体で、1947年が結成の年とされています。

彼らのロゴは白地に少しピンクかかった赤色の文字。

 


 

彼らは街宣車ならぬデモカーを中心にしてコメディ広場に入場。

すでに広場も全体が埋まってきていたので、彼らはオペラ座コメディ前に陣取ることにしたようです。


画面の奥の方ではデモ行進を終えた人たちの集会のようなものが開かれていて、画面左手からは、続々とデモ隊が到着し続けています。

先ほど、そろそろデモ行列も最後尾か、なんて思ってしまったわけですが、完全な間違いでした。若者が増えてきた感じで、賑やかなグループもどんどん増えていきます。

 

 

まるで宴もたけなわか、という雰囲気になってきました。

皆さんがどのような規模のデモを想像されたかわかりませんが、一地方都市にすぎないモンペリエのデモでさえ、コルテージュの先頭到着から45分以上がたった様子がこんな感じです。

この先の様子を続けてお伝えしたいと思います。

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