ニュースなどでご存じの方も多いかと思いますが、今フランスはとても荒れています!
年金制度改革に対する抗議活動の様子をお伝えし始めたのが一月のこと。
それから早二か月が経とうとしています。この間に行われた国会でのやりとりの様子や政府側の答弁内容、そして態度、さらには強硬決断などが積み重なって、反対側の怒りはピークに到達しています。
そのため、フランスから暴力沙汰になってしまったデモ隊と機動隊の衝突シーンなどが、ニュースやネットでも出回っています。暴力シーンについては、ネットであらゆる画像が世界に配信される今、いつどんな時でも、 映像の信ぴょう性、シーンの背景、状況をしっかり確認する必要があることを改めて頭に留めておいて欲しいと思います。
そして、どうして今の状況に至ったのか、という部分と、フランスの市民の平和的な抗議活動がどういうものかをお伝えするためにも、たとえ時間は経ってしまったとはいえ、ここでは1月31日のデモの様子について引き続きお伝えしたいと思います。
コルテージュの先頭の到着から45分ほど経ったところで、ようやく主要組合団体二つ目のカラーが増えてきました。FOです。
彼らがオペラ座コメディ前のエリアに陣取ったところ、間もなくして、また別のグループの姿が見えてきました。
オレンジ色がメインカラーのCFDTです。
Confédération Française Démocratique des Travailleursの略で、フランス民主労働総連合と訳されます。社会党系労働組合で1964年に設立されています。
CGT、FOとならんで、フランスの労働組合団体の主要三組織といえます。
コメディ広場の奥の方が混みあっているので、彼らもオペラ座コメディ前にやってきました。
主要三団体がそろったころで、だいたい13時半でした。
お昼時真っ只中ですから、コメディ広場到着とともに、仲間でランチに出かけている人も多い中、広場の埋まりようはご覧の通り。
フランスの一地方都市の平日の昼間、しかもこんなにいい天気のお昼時に、抗議者がこれだけ出そろうというのは、すでになかなかのものではないですか?
しかも、皆さんそろそろお察しのように、一時間たったからと言って、デモ行列のみんなが到着したというわけではないのです。
このころ私自身も、行列の出発時間が11時ごろだったので、先頭は一時間半後の12時半にコメディ広場に到着したことから考えても、デモ行列の後方部分はまだ街を練り歩いている最中なのかなと想像し始めました。
引き続きこの後の様子をお届けしたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿