2023年12月19日火曜日

クリスマスシーズン

フランス人にとって、一年で一番大事な日の一つにノエルがあります。クリスマスのことです。単純に言って、一番大事な日、と言い切っていいかもしれません。今現在、キリスト教徒かどうかという事実云々から少し離れて、もともとの文化というか伝統の中でも根強く受け継がれているものの一つであって、多くの家庭、家族にとって、皆が集まって一緒に祝うという意味では、まさに日本人にとってのお正月のようなものです。

日本人にとってクリスマスと言えば、 サンタクロースからのプレゼントを待つ子供達、あるいはロマンチックというイメージでカップルがプレゼントや特別なディナーを楽しむといった面が強いと思いますが、フランス人にとったらカップルがどうだとかロマンチックがどうかという話ではありません。

サンタさんに欲しいものをお願いする子供たちは当然としても、もうサンタさんを待っていない年齢の中高生や若者、大人同士でも、みんなが家族や仲間とプレゼントを贈りあう機会となっています。

そのため、お店や商業、販売分野の人々にとっては、一年で一番大事なクリスマス商戦なのです。対象が日本のように子供向けややカップル向けに絞られていないので、完全な全面クリスマス商戦で街中が賑やかになる時期でもあります。

日本と同じく、各地がイルミネーションでキラキラと輝く時期でもありますが、全面クリスマス商戦という事実と関連して、フランスの街のイルミネーションに関しては、たんなる街のデコレーションという面よりも、商工会議所や商店の組合とのタイアップが全面的に表にでているものでもあります。それぞれの市町村の経済政策とも直接つながっている案件でもあります。

そこで、モンペリエで市長さんと共にクリスマス商戦の一連の制作、対応を担っているのでが、こちら商工会議所。

 

 

荘厳な雰囲気の事務所なわけですが、モンペリエの歴史的建造物の中でも中心的建物の一つに陣取っています。オペラ座からすぐ裏手に位置します。


 


CCI Hérault という表示が見えるかと思いますが、Chambre de commerce et d'industrieの略です。フランスでCCIというと商工会議所のことになります。

というわけで、フランスのクリスマスシーズンの雰囲気は、クリスマスイブの日中ギリギリまで、クリスマス大商戦のムード一色でもある、というのがほんとのところ、というお話でした。

もちろん、24日の夜、25日の日中は、騒がしかった街も、本物のノエルの雰囲気という風に様変わりします。一時的に人の気配が減ったりするので、、、。

ところで、各地、イルミネーションやクリスマスツリーの点灯が行われる日が、クリスマス商戦スタートのアナウンスでもあり、商工会議所にとって大事な日なのですが、実はモンペリエ市では、一つ別の理由で点灯する日が選ばれています。そこのところをまた次回お伝えしたいと思います。

 

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