モンペリエのノエルのイルミネーションの点灯式は、とある日に設定されているとお伝えしました。クリスマス商戦をスタートさせるために、商店や総合商業施設などが話し合って決めるところもある中で、モンペリエでの点灯式は毎年11月26日とされているそうです。
今年はたまたま日曜日となりましたが、これは何の日なんでしょうか?
実はこの日にち、モンペリエという都市の誕生記念日にあたるのです。西暦985年のこの日に、モンペリエという街の名前が当時の公式文書に記された日として、今日までモンペリエ市誕生の日ということで大事にされてきています。
今年は運よく日曜日にあたったということで、人出も見込まれる中、 去る11月26日に市長さんの参加のもと、点灯式が行われました。もちろんメイン会場は、コメディ広場に設置されたクリスマスツリー、Sapin de Noël / サパン ドゥ ノエル前です。
例年、オペラ座コメディの前に大きなツリーが設置されることが多いのですが、今年はトラム線路やトラムの駅、さらにはコメディ広場自体の改修、改善、装飾工事が続いているために、少し場所をずらして、コメディ広場の奥に続くエスプラナードの入り口にクリスマスツリーが設置されました。
毎年どんなクリスマスツリーが飾られるんだろうというのは、一部の市民が楽しみにしていることでもありますが、環境問題政策に熱心な現市長さんは、今年のツリーの木の選び方にもこだわったようです。
下の基盤の部分はメタリックの素材でありながらも、そこに本物の自然のモミの木を連結させて、高さは15メートルになりました。
これまでモンペリエでは、自然の木ではないツリーが設置されたことも何度もあったので、自然の木を使うということ自体が環境尊重アピールになりますが、今回のこの自然のモミの木は、モンペリエ地元の企業によって育てられ、しかも木が育った土壌や木の成長過程に対してもいろいろな配慮がなされた中で、植物の自然な成長を尊重した方法で栽培されたということも、市長さんにとっては大事な選択基準だったようです。
もともとのエコロジー問題に加え、ウクライナ-ロシアの戦争の影響にもよって、エネルギー料金が爆発的に値上がりしたりと、電気やガスの消費量を抑える努力をするというのは、国を挙げての目標課題となっています。そんな中、イルミネーションによる電気の消費にも国民の目が向かれるのは当然のこと。
モンペリエでは電球をLEDに変えたり、連日イルミネーションが点灯する時間帯を減らすなどして、電気の消費量を大幅におさえたとのことです。
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