2010年9月10日金曜日

過ぎ去った夏、、、Les Estivales de Montpellier

ただいま新年度の時間割作りの大詰めで、ここ数日は仕事の合間をぬっては予定表の紙とにらめっこ。今年こそはと私が理想として思い描いていたスケジュールとはまったく違うものができてしまっていて、ちょっと苦笑い。。。みんなに「仕事を減らすっていってたくせに。」と呆れられるのが目に見えている。

さて、日本ではいまだに強烈な暑さだと聞いていますが、こちらモンペリエはすっかり涼しくなってしまって、もう夏は過去のこととなりつつあります。
そこで、今日はこの夏を偲んで、モンペリエの夏の風物詩となったフードマーケット「Les Estivales de Montpellier」の盛況ぶりをお伝えしたいと思います。


過去の記事でも出てきたと思うんですが、このエスティバルは2008年の夏から毎年6月末から9月頭の間の毎週金曜日の夜に開催されている夜店市のこと。コメディ広場からCORUMに向かう間のエスプラナードに店が並びます。今年は6月25日から9月10日に行われました。
基本的には、エロー県からラングドック・ルシオン地方の名産品を広めるための趣旨でスタートしたもの。
木製の小さな小屋は陶器や服やアクセサリーなどを売る地元の職人アーティストたちの店。




そして、地元の特産品からまるでモンペリエとは関係ないものまでなんでもある食べ物の屋台がずら~っと並びます。

ずばり「たこ焼き屋」まで。


このたこ焼き屋、やっぱりものめずらしさもあって、一、二を競う人気店です。

それぞれの店がかなりの盛況ぶりで賑わうんですが、というのもエスティバルに来る人は、この屋台の食べ物でしっかり夕食を済ませるつもりで来るので、みんないくつかの店の品を買ってけっこうがっつりと食べるわけです。
でもエスティバルの一番のメインはやっぱりワインの試飲でしょう。地元モンペリエ周辺のワイン農家、ワイン製造業者たちがそれぞれの自慢のワインを並べ、私たち客は4ユーロでエスティバル特製のワイングラスと好きなワイン3杯試飲券を買うことができるのです。

まずはチケット売り場でワイングラスと試飲券を購入。




次にたくさんあるワインのスタンドから好きなところを選んでチケットを渡すと、グラスに一杯分をそそいでくれて、



ハイ、できあがり。


ちなみにこのグラスは試飲が終わればあなたのもの。
持って帰っておうちで使うことになるのです。

このワイン試飲、赤、白、ロゼはもちろん、それぞれ甘口から辛口、軽めから濃厚めまでたくさんそろってますから、ワイン好きの人には全スタンドを制覇するのも楽しいでしょうね。

食べて飲んで楽しむうえに、二つある特設ステージではダンスや音楽が演奏されて盛り上がります。



ほんとにすごい数の人です。



いや~、モンペリエにもこれだけ人がいたのね、と思わせられる。
開催時間は18時半から0時半までということで、花の金曜日の夜、しかもバカンス中ということで、それはそれはたくさんの人が集まって賑わうのでした。
もちろん来るのはモンペリエの中心地に住んでる人だけじゃないですもんね。周辺の村々、または車で30分~1時間という人たちだって来てるはず。


私はたしか昨年一度いっただけで、それ以外はただ横を通り抜けるとか、マーケットのど真ん中を歩いて通り抜けるとかしかしていませんでした。が、今年は計4回は行ったかな。きっとそれはこの一年、夜は仕事ばっかりで過ごしてしまったから、せめて夏の間だけでも夜を楽しもうと思ったのと、冷えた白ワインがちょっとしたマイブームになっていたからってのもあるでしょう。

このエスティバル、開催されるようになって3年目だったわけですが、店の数は明らかに増えているし、楽しんでいる人の多いこと、多いこと。しかも微笑ましいのが、子供からお年寄りまでいるということ。
自由に使えるテーブルとイスが並んだエリアもあるのですが、そこには早い時間帯からおじいちゃんおばあちゃんが陣取って、なんだか日本の夏まつりの夜でにぎわう町内会の仲間かと思うような光景がみられます。彼らは現地で購入した食べ物はもちろん、みんないろんなものを持ち寄ってきているので、テーブル上ではこれまた豪勢なお食事会がくりひろげられるのです。

子供づれファミリーも多いこと多いこと。フランス人カップルには、夏のバカンス中は子供がいたって時間の感覚を忘れて自分たち大人のペースで楽しむ人が多いので、23時過ぎてもまだ5歳くらいの子や赤ちゃんがそこら辺にいたりするんです。 「え?寝かせなくていいの?」って他人の私が心配するくらい。
さまざまな年齢層のカップル、そして若者グループが遅くまで楽しんでいるのはもちろんのこと。エスプラナードの横手にある池とその周辺の芝生エリアでは、ところせましと夜のピクニックが繰り広げられます。

毎夜、パトカーと共に警官たちが横手で待機して見守っているのですが、0時近くなってくると彼らがエリアに入ってきて、「そろそろお開きですよ~。」と言わんばかりに人々を帰路に着かせて、それぞれの店も店じまいと後片付けに取り掛かり始めて終了、という流れになります。

翌朝午前中にこのエリアを通りかかったら、きれいさっぱり夜店の姿のかけらもなくなってるから、引き上げの徹底ぶりはたいしたもんです。
開催されるのは金曜日だけでも、期間中はずっとEstivales の垂れ幕やポスターがあちこちにあったのに、9月半ばをもって終了するとともに、全部片付けられちゃってました。
こういうとき、「ああ、夏が終わったんだな、、、」と感じますね。
実際、涼しくなっちゃって、朝と夜は半袖や五分袖ではとても耐えられず上着が必要ですからね。
もう秋なのか、、、。
ちょっぴり寂しさを感じなくもない今日このごろです。

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