2008年5月20日火曜日

My 洗濯機

先日の思いがけぬアクシデントから早一週間。昨日無事に洗濯機が届きました。今度こそは約束通りに私が指定した月曜日の午前中に来たのですが、しかし、やっぱりそうすんなりとはいかなかったのでその報告を。

まず、私の家の洗濯機置き場のスペースが微妙なサイズだったために、洗濯機選びの時点で横幅に注意をしていたことは、この前お話したとおりです。その置場というのは、台所の流しとコンロのすぐ横で、床近くの壁には暖房の配管があるために、多く見積もって59.5cmがぎりぎりの幅でした。最初に私が選んだ洗濯機は59センチだったから多分大丈夫だったと思うけど、最終的に私が買ったのは59.3cm。ほんとに微妙で心配はあったわけですが、洗濯機のためのスペースなはずだし、59.5cmがスタンダードサイズだというから、決心して買いました。それが結局心配の通りだめだったんです。。。

配達は体格のいい二人組でしたが、まず場所を見せてくれといって家に入ってきて、リーダー格のお兄さんは一言。「これ、はいるかどうか保障はできませんよ。まあやってみればわかりますけど。」と言い放つ。そして二人は洗濯機と一緒に再び現れた。「床、ぬらしていいですか?すべるようにするとやりやすいんで。」と言うと同時に、私の食器洗いのスポンジを勝手に取り、豪快に床に水をまくようにふく。私は内心、「それ食器用なのに、床ふかれたらもう使えないじゃんか。。。」日本だったら普通、断ってから手に取るだろうに。。。そして二人は気合をいれて再び洗濯機を持ち、スペースに入れようとした。が、入らない!兄さんは簡単に「あー、だめですね。入りませんね。」と言う。
よく見てみると、結局、配管がある下の方は通ってたんです。でも逆に、無理して押して通してるから、洗濯機が微妙に傾いてて、戸棚のように板をかけてる上部がひっかかって入らないんだとわかりました。壁とキッチンを橋渡しのようにして白い板が設置されてるんです。それが壁ずたいに支えとして別の板と組まれてる感じ。私が測った時は下の方が出てたのに!それとも思いこんでたのか私?

そこでこれまた困った!大ピンチです。配達をしてもらってスペースに収まらないからってどうしたらいいの?!まずつかさず、「この板、とれないでしょうかね、、、?」と、私は「お兄さん助けておくれよ」と思って尋ねるが、このリーダー格のお兄さんはまるで相手にしない。「あなたはできるだろうけど、俺らはしない。」みたいな言い方。つまり、あなたが自分でなんとかすれば外れるだろうけど、とりあえず俺らは関わりません。」ということ。「わ~!どうしよどうしよ!」とピンチになってきた私はとりあえず、洗濯機をこのまま持って帰ってもらうことはできるのか確認。それはOKだという。この冷たい兄さんは、さらに面白いことに、自分の任務だと言って、場所に収まらなかった洗濯機の配線をつなぎ、排水管を通し、スイッチを入れ、洗濯機が動くのを私に見せる。「自分のすべきことはここまでなんで。じゃあ、どうします?」と相変わらず他人行儀。しかも持って帰るならつながんでもいいだろうに。まあ、これもまたフランスよね、、、と思い、「ああ、誰か一言を!」と思って、「ちょっと1分ください!」と頼んで、とりあえず友人に電話したけど留守電。その間、リーダー格じゃない方のもう一人が「でも女一人じゃ、動かすのも無理だろうけど、、」と私を心配してくれてるのが聞こえた。「ああ、早く判断しないと」、とあせりつつ、とりあえずまた聞いてみた。「こういうことって結構ありますか?配達したけど、スペースに収まらないって。」と私。そしたら意外と結構あるみたい、こういう話って。「え、じゃあその人たち、どうしてます?」と聞くと、冷たい兄ちゃんは「自分でなんとかしてる。」と。ここまでくると笑えてきた。「ああ、この人ほんと他人事だわ。でもそうだよな、、。」とか考えながら、もう一度、この棚が取り付けられてる板がとれそうなものか調べてみた。そしたら横からおとなしい方のお兄ちゃんが、「大丈夫ですよ。それは後からとりつけられたものだから、どうにかして取れるはず。」と言ってくれる。このスペースが洗濯機用であることは間違いないのだから、なんとかなるはず。「よし、こうなったら大家さんに相談するしかない!」と腹を決めて、洗濯機を置いて行ってもらうことにした。

さっそくすぐに大家さんにお電話。普段いろいろと問題があっても、いちいち連絡とるのが面倒で、電話しないですごしてるくせに今日の私は早かった。私の大家さんはうちのすぐ近くの高校の先生。まだ昼前だったし授業中かと思ったけど電話に出てくれた。事情を説明すると今から15分後には来てくれるという。
きっかりその通りに現れた大家さん。現場を見て、この白い棚板をはずしてもいいと言ってくれた。で、私はねじとかで固定されてると思ってけど、実はこれ、壁に強力のりでのりづけされてただけなんですね。大家さんが力でべりべりっと板を全部はがしてくれた。一緒に壁紙もはがれちゃったけど、この際そんなに気にならない。そして大家さんが洗濯機を押してスペースにはめてくれた。よかった!見事入った!


ぎちぎちですね~。。。
大家さんには、私が立ち退くときにまたもとに戻すから、それまでこの板を預かってくれるか?と聞かれ、もちろんですとも、と答える私。
こうして予定外に来てもらった大家さん。せっかくだから、二、三あった洗面所周りの問題点を見せたら、それもすぐに取りかかってくれた。うん、やっぱりいい人だ。

大家さんが「あなた、人生をここでやってくことにしたの?だって洗濯機を買うってことは、長くいるってことでしょう?」と言う。やっぱりそうだよね。洗濯機ってそんな印象を与えるよね。私は「ええ、とりあえず今は仕事もあるし。滞在許可を更新しつづけないといけないのに変わりはないから、結局先のことはわからないけど、自分から急いで日本に帰ることはないかな、と思って。」と返事した。

というわけで、My洗濯機 in フランス。水の温度が0度から90度まであるから、いろいろダイヤルやボタンがあるけど、私はデリケートあらいか水洗いでいいや。(笑)
しかも90度の洗濯は2時間もかかるんですよ!そんなん使ったって衣服が傷むだけでしょうに。


ちなみに床近くの配管があまりにもぎちぎちで押しつぶされないかちょっぴり心配。近々誰かに見せよう。

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