中に入るとすでにかなりの人が。出演する子供達はそれぞれの衣装で来てました。
トランペットのニコールのクラスはルネッサンス担当。
ギターのマルクは中世、フルートのリザはクラシック。本番前にそれぞれの衣装でパチリ。
私もシャルロットの譜めくりのために舞台にあがるだけでも、衣装を着なくてはだめだと言われて、この日きてたジーンズなど全部隠すためにこの大きなガウンを着ることに。フルートの先生で友達でもあるリザとパチリ。
舞台に上がって横を見ると、チェロの先生のマリーも同じく譜めくりと生徒のサポートのために舞台にあがってたけど、その姿を見て私は大笑い!だってかつらまでしてたんだもん。暗いけど写真見えるかな?
この学校では楽器を習い始める場合、最初の5年間はソルフェージュを義務的に同時に習わせることにしていますが、ソルフェージュのクラス全体はルネッサンスの時代に参加して歌を歌いました。みんな親の協力によって手作りの衣装を身につけてうれしそう。
クラシックだけにとどまらないのがこの学校のいいところ。アコーディオンのクラスはベルエポックとしてシャンソンを演奏しました。ベレー帽とタートルネックのセーターもはまってました。彼らが舞台裏で練習してるところをパチリ。
ギタリストを中心にロックのグループもあります。彼らはそのまま60年代のロックを紹介。
小さな子供を対象にリトミックのようなクラスもあるのですが、彼らは「未来」として、宇宙的な衣装とともに、打楽器をつかって即興演奏をしました。すごくかわいかったです。
それぞれのグループ演奏中には、この時代名が書かれたプラカードが上がり、照明に照らされるというのもいいアイディアでした。
20時半に始まり22時過ぎには終了したかな?みんな大喜びの大成功でした。私は準備にかかわらなかったため、ふたを開けてびっくり状態。いつも予算がなくて運営が大変な学校だけど、親の協力と先生やその友人の協力などで、みごとなスペクタクルができました。こういうアットホームなことができるのも、こちらの写真の左にいるのがジャッキーのおかげ。
彼女はこの学校ができた当初から、生徒の親としてボランティア的に学校の行事に参加。事務的なことから運営まで、実質的に学校のすべてをまとめてくれてた人。数年間はお給料をもらいながらの時期もあったけど、去年それも引退すると決めてしまったのだけど、結局またボランティアとしてなにかと関わってくれて、今回のスペクタクルはジャッキーパワー炸裂!衣装のことから運営のことまで、全面的にしてくれた。古き良き時代の感覚を持っている人で、生徒の親の協力などをとりつけれるのは彼女のおかげ。楽器の運送、衣装作成、休憩の間の軽食販売、こういったいろんなことが、生徒の親のボランティア的な協力で行われました。
舞台の技術的な面では、ヴァイオリンの先生であるマチアスがいつもみんなの頼り。彼は音響のプロでもあるので、自分の機材を持ち込み、マイクの設置、配線を受け持ってくれます。そして彼の友人のファビエンヌはデザイナーで、今回のポスターも作ってくれましたが、この二人が舞台の音響、照明などをとりしきってくれます。
この手作り感覚、アットホームなムード。そして同時にきちんとした仕上がり。この二つが私の想像をはるかに超えていて、大したもんだな~と感心しました。フランスの音楽教育の中心であるコンセルヴァトワールとは全く違うこの学校。コンセルヴァトワールではディプロムが出たり、もっとプロフェッショナルな教育が受けられますが、やっぱりムードはアカデミックで紋切型なのが現実。今夜のスペクタクル後には、生徒の親も先生もみんなが、この学校のレベルも大したもんだと確認。日本と比べてみても、ヤマハとか規模も大きいし資本もあるから立派な運営だけど、こんなアットホームな手作り感覚はないよな~と思って、今回はお金がないことって逆にいいことかも!と思いました。
もちろん後片付けも自分たちで行うわけで、準備に参加しなかった私はせめてと思って参加。これが思ったより大変な作業。マイクと照明のために張り巡らされた配線を分解するだけでも大仕事。以前はただコードを巻いていくだけと思っていたけど、最近マチアスにコードの巻き方を伝授してもらう機会があって、その教えを守ってやってたら、マチアスが「leonardo! 完璧にプロフェッショナルになったね!」と言ってきました。マイクのコードは、コードが向きたい向きにそって巻いていかないといけないんですよ。知ってた?
後片付けを進めつつも、打ち上げムードも同時に始まり、みんなアルコールとたばこ片手におしゃべり開始。こうなったらもう止まりません。時間もすでに夜中の1時を過ぎていて、私はこの日朝9時からずっと働きずめだったから、疲れがピークになってきて、しかも翌日の日曜日は午前も午後も仕事。片付けの途中で立ち去るのは気が引けたけど、みんなに申し訳ないとあやまりつつ家に帰りました。
学年度末の大行事も無事に終わり、いよいよ夏の大バカンスを待つばかり?!
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