新年度が始まって、先週の土曜日には音楽学校でのレッスンも再開し、まさに「c'est reparti !」な心境なわけです。
この夏は本当のバカンスは8月頭の二週間だけでしたが、音楽学校の休みが7月頭から9月半ばまであり、オペラjrの方も規則的なベースとなる活動は7月と8月の二ヶ月間ないわけですから、この2ヶ月半の間の私の生活リズムはバカンスバージョンとでもいいますか、不規則な単発の仕事をかかえていただけで、かなりのんびりゆったりとしたものでした。
それがすべて再始動となると、私もフル回転。バカンスバージョンとフル回転のその差は大きい。
ここ2年、3年でオペラ界隈での仕事がどんどん増えていった状態なので、今後はちょっとだけでもピアノの生徒をおさえよう、減らそうと思っていたものの、なぜかまた生徒数が増えてしまった。。。
音楽学校での生徒が今の新年度スタート時で32人。うち5人が今年からの新しい生徒さんです。プライベートでの個人レッスンの生徒も、新しくくる話は断ろうと思って実際に6月には断ったりしてたのに、なぜかやっぱり増えて6人に。オペラjrが水、金、土が毎週必ずで、さらに日曜日やらバカンス中の集中練習や、本番前の練習がさらに加わります。
ただでさえ普通の人のリズムとはずれた生活リズムなので、せめて普通の人々のように普通の日曜日をできるだけもとうと思っていたのに、また別のところ、しかも某指揮者さんからピアノ伴奏のお話をもらったので、勉強と経験のために断るわけもなく、予定通りいくと週末のお仕事が加わる。そこへさらにオペラ座などから臨時の仕事を頼まれると、一応できる限る引き受けるスタンスでいるので、すべてが重なる時にはえらいこっちゃえらいこっちゃ状態になるわけです。
私の場合、自分の健康のためのリミットというものが存在するので、ドクターストップとまではいかなくても、きちんとそうなる前に「ほどほどのところで仕事を断ることを学べ!」と医療関係者ならび周囲の人にかなり口うるさく言われていて、自分でもわかりきっているつもりなんですが、この前の6月のように明らかにリミットを越えてしまう活動量になってしまうときがあるんです。
ピアノ教師の仕事はともかく、伴奏ピアニストとしての仕事は土壇場で頼まれる仕事をこなしてこそ、評価が上がり、またさらなる仕事がくる、というパターンでなりたつ世界ですから、せっかく来る仕事の話を断りだしてしまったら、下手したらそのうち干されてしまう職業なんですよね。いかに無理難題を引き受けて要求に応えるかで、自分の腕前を見せることができて評価を得ることができる、そんなちょっとマゾ的な世界。。。
私も今すでにわかっているだけでも、この先6月までしっかりスケジュール帳がうまりました。
厳しい経済不況はまだまだ長く続くようで、フランスの失業者数はまだ増え続けています。そんな時代に、自分から仕事を探しにいかなくても仕事がむこうから私の方にやってくる感じな私のモンペリエ生活。これは何かご縁があったとしか思えません。
そう思うとなおさら、せっかくくる仕事の話を断ったりできなくなってしまっている私なんです。で、4月にしてしまったように、午後コンサートで弾いて、その後音楽学校へ直行してレッスンして、また早めに切り上げて猛スピードでモンペリエに戻って20時にはオペラの字幕を担当していたなんてことになるんですね。あれはちょっとやりすぎましたね。だってその翌日はまたレッスンとコンサートがあったんですから。ゆっくり呼吸してコンサートに備えるくらいのことはしてもいいかと思います。
でもまあたまに超忙しい時期があるとはいっても、年中同じリズムでしかもハードに働く日本人サラリーマンとは違って、シーズン制リズムの私はやっぱり日本人にしてはスローライフを実践してる方かも。だって年に何週間かのバカンスだってちゃんともててるわけで。。。
でも確かに健康が第一。
きちんと自己管理をして、今年度もつつがなく、そしてまた新たな冒険がたくさんある一年となることを祈って、2009-2010年度に挑みます。えいえいおー。
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