モンペリエの街で人と待ち合わせする場所と言えば、コメディ広場にある三美神の噴水/Fontaine des Trois Grâces。
モンペリエの街のシンボルとして思い浮かべる人も多いでしょう。 Trois Grâcesという名を冠したカフェなどが周囲にはあるし、おみやげ物グッズのデザインにもよく使われています。
待ち合わせをするのに、言ってみれば「ベタ」な場所ではあるけれど、東京でいうハチ公前、名古屋でいうナナちゃん人形前、とでも言うか、定番中の定番の場所。
トラムも目の前だし、それぞれの方角から一点集中的にいろんな道がつながっているから、実際に待ち合わせ場所としてはもってこい。朝から夜まで、ここで誰かを待つ人の姿が途絶えることはありません。
ギリシャ神話のゼウスの娘たちである三美神の像は、18世紀に活躍したフランスの彫刻家エチエンヌ・ダントワーヌによる作品。モンペリエ市からの注文で、1776年に完成。でも、もともとはカノーグ広/Place de la Canourgueのために作られたそうです。1793年にコメディ広場に移され、それからずっとこの場所にあります。
モンペリエの街はこれまでに何度も都市計画、都市改造 が実行されて、コメディ広場でも大掛かりな改築工事が数回行われてきました。
三美神の噴水に限って言えば、一番最近では2003年に噴水部分や周辺の照明も含めた部分の大改修が行われて、今日に至っています。夜になるとブルーのライトアップが見られます。
ところで、先ほどの説明にあるように、コメディ広場にこの三美神の像が1793年からずっとある、ということ自体は事実なのですが、実は今日ここに立つこの像、本物ではないんです。エチエンヌ・ダントワーヌが1776年に完成させたオリジナルの像は、1989年に引っ越しをしているのです。
移された理由は、大気汚染の害から守るためでした。今は歩行者天国のコメディ広場も、かつては車が通っていたし、排気ガスなどの汚染は相当なものだったのでしょう。
ともかく、私たちがいつも見ている三美神はレプリカなんです。
それではオリジナルの本物の三美神はどこにあるのでしょうか?
この話は、「知る人ぞ知る」ネタなのかもしれません。結構意外なところに本物は鎮座しています。
ヒントとして、「個人的には私はしょっちゅう本物を目にしています」、と伝えさせていただきます。 
答え合わせはまた今度! 
2 件のコメント:
南仏の青空はいつ見ても素晴らしい!
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