モンペリエに暮らして20年になるので、ここでの生活を続けてきた理由は自分にもそれなりにいくつかあるのだとは思いますが、「モンペリエの何がいいか?」と尋ねられると、迷うことなく答えることが一つあります。
それはこれ。
見上げればそこにある空です。
モンペリエでは、宇宙まで突き抜けていくような青い空が本当に印象的なのですが、例えば上の写真の空は、そこまですごい青色ではありません。でもこの空を見上げて、木々の緑がよく映える青色を見て、毎回のことながらやっぱりこれだと確認するのです。
私はモンペリエの空が好きだと。
何が日本の空と違うのか、何がパリの空と違うのか、とかよく考えることがあります。高層ビルにさえぎられることがないからだとか、日照時間が違うからだとか、いろいろ。
そしてその度に、 「智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ。」で始まる高村光太郎の詩を思い出します。
見上げればそこに自分の好きな空があるということは、ラッキーなことだなあと思います。
五月、六月は、そんなことを感じるのに最高の季節です。
0 件のコメント:
コメントを投稿