2022年11月28日月曜日

Coeur de ville en lumières その1

モンペリエの街に冬の到来を告げるイベントの一つが、11月後半にモンペリエ市の主催で行われる「Coeur de ville en lumières」です。

 

 

日本語で言えば「ライトアップされた街の中心部」といった感じでしょうか。市の中心部の歴史建造物にプロジェクションマッピングで映し出された映像を楽しむイベント。

 

もともとフランスでは、12月頭に毎年リヨンで行われる「Fête des Lumières」(光の祭典)が有名で、歴史的にはろうそくに光をともして行われていたものが、ここ十数年の間に、プロジェクションマッピングを使った、大々的な光と音のショーとしてますます名を馳せていました。ここ近年はこのタイプのイベントがあちこちに波及した感じです。

モンペリエで開催されるのはこれで7回目で、 今年は11月25日金曜日と26日土曜日の夜、18時半から22時半の間に行われました。

街の中心地の10ヶ所で、計15種類のプロジェクションがあるとの発表でしたが、数日前には機材の設置などが行われるので、なんだかお祭りの櫓が建設されるような雰囲気でもあります。

 

 
 
オペラ座コメディも、やっぱり街のシンボル的な中心スポットなので、毎年正面ファサードにマッピングが施されます。数日前には内部からガラス窓全面に曇りシートを貼る作業が行われているのを見て、窓と言っても天井近くまでの高さですからなかなかのものです。たった二人で結構大変な作業だなあと眺めていました。

さて、スペクタクルの方は、モンペリエにあるデジタル映像の会社や学校などが参加したりして作られていて、7年前に比べれば、テクノロジーの進化はもちろん、それぞれの技術も腕前もどんどん上がっていっているのをしっかりと感じることができます。

それぞれのプロジェクションは、テーマやちょっとしたストーリで構成されているのですが、年々工夫が凝らされて、音楽を伴う数分間は、まさにスペクタクル。子供も大人も楽しそうな眼差しで見入る姿は、かわいらしいものです。

ちょうど夜の訪れが早まり、寒さを感じるようになる時期に行われるので、このイベントを境に、モンペリエっ子達の生活は冬場に向かう感じです。冬の到来を告げつ風物詩といったところでしょうか。

今回、仕事上がりの足でいくつかのスポットを回ってきたので、また追って映像をご紹介したいと思います。 


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