モンペリエの公共交通機関の無料化について、先日お伝えしましたが、ついに今週木曜日、12月21日にその実施と、それを祝うセレモニーとイベントが行われました。
私は仕事帰りが遅くて見に行けませんでしたが、想像以上のお祭り騒ぎだったようです。
まあ、それもそのはず、モンペリエ地域圏は住民の数でいえばフランス第七の都市。大都市が全面的に公共交通機関の無料化に踏み切るというのはフランスで初めてなのですが、ヨーロッパ全体でみてもこれが初めてなのです。
この無料化を選挙公約に抱えてきた現市長さん(地域圏の会長でもある)にとってみれば、その実現にこぎつけることができて、嬉しいだろうし誇らしく思っていることでしょう。
市として、地域圏として、誇りと、この変化は歴史に刻まれると意識している様子が感じられるプロモーションビデオがあるので、どうぞご覧ください。
今回の無料化の実施は21日の19時からと決められていたのですが、この機会に各地で様々なイベントが催されました。
コメディ広場のオペラ座前をメイン会場にして、この日のお昼からコンサート、ダンス、音楽や演劇のパフォーマンスなど各種イベントが組まれました。
プログラムは次のようなものです。
- 12時から17時まで、バスやトラムの車内での芸術パフォーマンス
- 16時から18時まで、国内左派系大手新聞「Libération」による討論会
- 17時から18時半まで、バスやトラムがディスコ系やロワイヤル系などスタイルの違う空間に様変わり
- 18時半から19時まで、オペラ座前での公式セレモニー
- 19時から0時まで、コメディ広場がダンスフロアーに大変身、コメディ広場に人工オーロラが出現、オペラ座でエレクトロパンクのライブ、エスプラナードで火のアート
- 21時から22時まで、ラブレ会館で講演会
お祝いの雰囲気なので、まさにパーティー、お祭り騒ぎです。
人工オーロラが出現というのは、そのコンセプトにも驚きましたが、公式発表されていたイメージ映像はこちら。
スイス人アーティストDan Acher氏による作品だそうです。
フランス有数の大都市に起きた大きな出来事として、このお祭りの様子は国内メディアも熱心にとりあげていました。
パリの大手地方紙である Le Parisienも映像をネットにアップしています。
18時半からの公式セレモニーの様子は、モンペリエ地域圏の公式ページでアップされていたので、興味のある方はのぞいてみてください。オペラ座の同僚達も参加しています。
この日はひどい強風で、屋外でのイベントには厳しいコンディションになってしまったと思いますが、お祭り騒ぎのイベントを楽しんだ人も多かったようです。
モンペリエのこの大変化に続こうとする街が他にも出てくるのか?日本でもそうした動きが出てくるのか?数年後にまた振り返ってみると興味深そうですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿