2008年7月24日木曜日

10年カードへの道

本日、7月24日をもって私は夏のバカンスへと突入しました。わ~い。仕事再開は8月半ばなので、3週間のバカンスです。さて、その初日に私が何をしたかというと、朝から県庁に出向きました。毎度おなじみ、滞在許可証の更新手続きのためです。先日、オペラjrとのCDIに無事サインをして、私の書類も準備万端となったので、いざ出陣です。県庁の開館時間は8時半。それでも問い合わせや申請に来る外国人は開館前から列を作ってならびます。なぜなら、外国人の対応の窓口は午前中しかあいておらず、時間的にも限りがあるので、対応してもらえる人数も限られているのです。、この列に並んだ人に番号札が渡されるわけです。
さて、ウワサでは6時半からもうすでにたくさんの人がいるという話。でもそれでは開館まで2時間も列に並んでないといけません。私は昔から脳貧血をすぐに起こす体質なのでそれはごめんです。そしてこれまでの経験に基づき、8時くらいに行って、番号札をもらってからいったん外に出て時間を潰すというのが私のいつもの作戦となりました。今住んでいるところからは歩いて15分で行けるし、まあ恵まれたもんです。しかし慣れからか、バカンスだからか気は緩んでいて、8時に行くのに遅れました。私が県庁に着いたのは8時20分。そしたらずら~っといつもの列ができていて、しかも私がこれまで見てきたのよりも長い列=たくさんの人がいる。「あら、これはしまった。もしかして人数に入らないかも。。。」と思って列の最後尾につき、開館を待ちました。8時半になると、その他の用事の人は一斉に中に入って、番号札をとります。外国人は警察官の誘導で、数人ずつずらされながら入場させてもらい、門の前で番号札が渡されます。私の番になったので警察官に質問してみました。「毎日何人通すんですか?」そしたら「100人です。」って。がもらった番号札をみたら98番!わーぎりぎりセーフ!

これは時間が相当かかると思って、申請に必要な税金切手(日本語でなんというのでしたっけ?)70ユーロ!を買うだけ買ってさっさと家に戻った私。さっき軽く朝ごはん一応食べたのに、改めて食べなおし(笑)そして書類を見直して、10時過ぎにまた県庁へ。そしたら只今の番号37番。こりゃまだまだだわ、と思ってまた家に戻ることにしました。でもその前に念のため、と思って総合受付のカウンターで、「10年カードを申請する条件てなんですか?」と質問してみまた。そしたら「あなたが滞在許可の更新をするときに、10年カードを申請したいという旨の手書きの手紙を添えてください。もしよかったら10年カードが出るし、だめだったらいつもの一年カードがでます。」という返事でした。私が集めた情報では、一応フランスで働いて3年以上、だとか、どんな身分でも合法的に滞在して5年がたったら、だとかいつものようにはっきりしない情報でした。でも去年の身分変更と同様、それぞれの人のケースによって違うものだから、「こうこうこういう条件です。」と明示するのを避けている感じですね。でもまあ今日の返事で、「試してみても損もリスクはなさそうだし、やってみるか?」と思ったのだけど、やっぱりこういうときの手紙はきちんと練って書いた方がいい。今ささっと10分で書くのもなー、と思って、結局手紙を書くのをやめ、もう一度家に戻り、11時過ぎてから再度県庁へ出直しました。

この外国人カウンターのやりとりを見ていると、ほんとフランスってすごいと思います。まず毎日やってくる外国人のこの数でもすごいけど、それぞれの人が訴える内容もすごい。はっきり言って、私のようにきちんと書類がそろっていて、働いてて、きちんと段取りを踏んでいる外国人はとても少なく、ほとんどの人が、滞在許可なしでいたり、本人は許可証があったりフランス国籍をもってるけど、家族を呼び寄せたいとか、さらには亡命や避難民扱いを申請する人もたくさんいるわけです。私が見る限り、今日対応にあたっている県庁のスタッフは誠意をもってきちんと仕事をこなしている感じだったけど、中にはブチ切れてけんか腰でやってくる外国人もいます。もちろんそんなケースを受け持ったら、スタッフだって心穏やかに続けられるわけもなく、外国人カウンターではいろいろなやりとりが見受けられます。

さて、私の番になりました。人数制限もやっぱりよくできたもんで、98番目の私が対応を受けたのは12時ほんの少し前。まずは「Bonjour」と笑顔で気持ちよく始まりました。私は「一応サラリエの身分での更新を申請する準備をしてきたんですけど、同時に、10年カードを申請するには何が条件なんですか?」と切り出した。私の書類に不備はなく、単に10年カードを嘆願する手紙を用意してこなかったわけだけど、目を通したそのマダムはニッコリ笑って、「10年カードのために検討するように伝えますね。」と言ってくれた。うわ~い!
それから念には念を重ねての質問として、「今のサラリエのカードがあれば、とりあえず私はどんなところでもサラリエとしてだったら自由に働いてもいいんですよね?」と確認。そしたら「もちろん!」とのこと。はぁ、これで心のしこりもとれたというもんです。サラリエとは給料所得者のこと。商業をする人や農業だとか、研究員だとかアーティストではない、普通の雇用に適応する身分です。一年カードだとしても私は自由に働く権利がある。いろいろ気にしてた去年までとは全然違います。周囲の人にも「今回も一年分だけだよ。」と言って申請に来たけれど、土壇場で10年カードの申請となりました。もちろんこれはうまくいったらの話。だめだとしてもサラリエとしての一年カードが無事更新できますように。

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