2008年12月16日火曜日

日本語でピアノのレッスン

知り合いの人のつながりを経て、ある依頼を受けました。

日本語でピアノのレッスンをして欲しいとのこと。

モンペリエの郊外で、3人の子供の子育てに大忙しの日本人ママFさんからのお電話でした。私のスケジュールと子供たちのスケジュールが合うのは難しいと思われましたが、幸い、子供たちがお昼休みに家に帰って食べるということで、そのタイミングをねらってお約束をしました。

そして11月末から週一回、彼らのおうちでレッスンをすることになったんです。

彼らのおうちについて話したいことがたくさんあるのですが、それはまたいつかの機会にとっておくとして、、、、。

ピアノを習いたい!と子供たちから言い出したということで、5歳半のAと4歳になりたてのKとのレッスンです。小学校入学前のちびっこちゃんとのレッスンは私にとってもまだ数すくないので、はりきって準備しなきゃ!とは思いましたが、1回目のレッスンでの落とし穴はなんだったかというと、それは日本語。。。
こちらの家庭では日本人のママとフランス人のパパが夫婦間では英語で会話をして、3人の子供はママとは日本語、パパとはフランス語でしゃべるそうです。3ヶ国語がとびかう家庭!もちろん子どもたちは学校や普段のくらしではフランス語を使ってるわけですから、ママの願いとして、ママ以外の人とも日本語を話す機会をもって言葉をマスターしてほしいというのがあったわけです。いいアイディアだし、大事なことですよね。
国際カップルの家庭ではそれぞれ使う言語、使い方などいろいろですけど、やっぱり双方の言語、文化は吸収してほしいものだと私も思います。
そこで、大事なお役目をいただいたのがピアノ教師としての私。でも私にとっては、日本語でのピアノのレッスンというのが7年ぶりのことで、調子が狂っちゃったんです。普段、ピアノの生徒相手にでも誰相手にでも私流のなんちゃってフランス語でレッスン、会話をしてるわけですが、突然日本語でレッスンとなると、「あれ?なんていったらいいんだっけ?」とか、「あれ?この表現おかしいじゃないの?」とか自分でつっこみを入れてしまうことの連発。
いくつもの時制が入り混じったような文や、想定、架空などのややこしい文をフランス語で言うのはいまだに好きじゃないけれど、逆に便利な一言表現はもう定着しちゃってて、それを日本語におきかえるというのが至難の業だと気がついたんです。

たとえば。

「そうそう!」とか「ほ~ら!」、「そのとおり!」みたいな場面で使う「Voila !」(ヴォワラ!)。日本語説明で「・・・みたいな」と書いたとおり、大体はそういう意味なんですけど、一言日本語で選ぶとなると迷ってしまいました。

「はい、始めよう!」とか、「じゃあ、いい?」とか「いくよ?」とかの場面でいつも使う「On y va ?」(オニヴァ?)。これまたやっかい。生徒と一緒に弾こうと思って、最初の掛け声なわけですが、なんというのだったっけ?もしかして「せ~の?」とか??

言い出したらキリがないくらいで、意外とフランス語の方が楽な場合もたくさんあるのだと再認識。言語って本当にそれぞれ特徴があって、あいまいな部分やすごく精密な部分とか、やっぱり便利な点、不便な点があるな~と痛感している真っ最中の私です。

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

こんばんは。日本語でのピアノ弾き始めの最初の掛け声は、「さん、はい!」だよ~

leonardo さんのコメント...

発コメントありがとうMikiさん!私自身コメントの機能がよくわかってなくて、うまく返信ができませんでした。。。