この日はフェスティバルから招待券を用意して頂き、19時半までの仕事が終わってから車でセートに向かいました。
コンサートの会場はThéâtre de la Mer。訳して「海の劇場」ですが、文字通りなんです。
実は私も前々から行きたい行きたいと思っていた場所で、今回初めて行くきっかけができて大喜び。
残念ながらこの日は曇り空になってしまいましたが、いかに「海の・・・」通りかお見せします!
まず、セートの港街を通り過ぎて西側に行くと、海岸線にそってきれいな遊歩道が設けられているのですが、
その手前にあるのがTéâtre de la Mer。
要塞のような雰囲気の石造りの壁が印象的です。
城壁のような壁にそってぐるっと回ると入口があります。
そして中に入ると、、、
じゃじゃ~ん!
海に面した野外劇場なのです。
客席に座ると、舞台の向こう側には果てしなく広がる青い海。
青い空と青い地中海を見ながら音楽を楽しむって、なんて贅沢な設定なんでしょうか。
日が落ち始めるのを待って21時半がコンサート開始時刻。
コンサートをしているうちに青色から群青色に変わるこの時間帯。最高です。
舞台の向こう側に船が写ってるのが見えますか?
時にはカモメが空を舞い、時には船の汽笛が聞こえ、ゆったりと移動する船が見えます。
私は時間ぎりぎりに着いたために、一番てっぺんの遠い席に座りましたが、すばらしい見晴らしでした。
コンサートはというと、演奏が終わるや否や誰からともなくスタンディング・オベーションがおき、拍手喝采の大成功でした。
練習に参加した私が個人的に言えることは、この野外のステージではマイクで音をひろってスピーカーから鳴らすほか仕方がないのですが、私がいた一番上の席では遠すぎるために生の音、生の歌声が聴くことができなくて、すべてスピーカーを通しての音でした。そのために、ステージ上で演奏されている音楽を直接感じることができなくて、なんだかテレビでライブ映像をみているような錯覚に陥りました。
火曜日にモンペリエのCORUMのリハーサル室で練習を行った時には、ラトヴィア・ラジオ合唱団の声の迫力に圧倒されて、みんな息を合わせて緊張感あふれる演奏に心がわくわく肌がぞくぞく しましたが、その体感がこの日のコンサートで感じられなかったのが残念。
でも、それは私が遠い席に座ったからであって、ステージ前の正面席に座った人たちは、迫力に圧倒され肌がぞくぞくくる感動を味わったようなので、素晴らしい演奏だったことには間違いないようです。だからこそあんなスタンディング・オベーションが起きたんですからね。
オペラjrの子どもたちはこれで2008-2009年度の活動を終え、晴れてバカンスになります。
10人ほどをのぞき、全くの初心者だらけの新しいグループでの一年間でしたが、驚くような進歩、成長をしてくれました。この「カルミナ・ブラーナ」のアカペラ部分を聞けば、音程の正確さも驚くくらい。
感心!
たった3日間の練習で、120人近い数の演奏者をまとめたエリン氏にもブラボー!
念願の劇場で素敵な演奏を聞けて、大満足の夜でした。
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