2009年9月17日木曜日

あれから6年???

今日、懐かしい人からメールが届きました。
仕事関係で、とある日本のサイトを利用するのに助けてほしいとの用件で。
「ちょっと急ぎだし、よかったら今の電話番号も教えて。」と言ってきたから、返事のメールに「番号は変わってないよ~。」と書くと、さっそく夜になって電話がかかってきました。

「もしもし~?」と日本語で始まるその声の主はH。

彼と出会ったのは2003年の夏。
私はその夏、当時トゥールーズに語学留学で滞在していたいとこを通して、トゥールーズの超仲良しボーイズと出会ったんです。全部で7人の男の子と知り合いましたが、私がその後もコンタクトをとったのは3人。
私たちは年齢もほぼ一緒で、一歳上と同い年と一歳年下。
なにやら波長が合ったようで、2003年の秋には一緒に二泊三日の小旅行もし、とても楽しくリラックスした時を過ごしました。
当時の彼らは仕事探し中だったり、キャリアアップを模索中で、私の方もフランスに来てまだ一年がたったばかりで学生身分。みんなしてまだ「若者」ムードをもってました。

その後、この三人のうちの一人は学生として沖縄に旅立ち、一人は研修でナントに引っ越し、もう一人はペルピニャンに仕事を見つけて引っ越し、私はモンペリエで仕事をし始めて、環境がどんどんと変わっていきました。
2004年に一度だけ他の二人とは再会をしましたが、Hは中国に仕事を見つけて旅立っており、結局、2003年の秋から一度も再会することなく今日に至っていたのです。

とはいってもかろうじてコンタクトはキープしてきた私たち。彼が中国に行ってたときにちょっとだけメールでやりとり、中国から帰ってきたときには電話がきて、そのあとだいぶご無沙汰して今年の一月にメールでやりとり、そして今日の電話となりました。
要するに、とても数少ないやりとりで今日に至ってるわけです。

でもおもしろいもので、このHとは波長が合うのか、恋愛の一目ぼれとは全く違うけれど、兄妹なのか姉弟なのか、なにやら「同種」のオーラを持ち、何かのつながりがあるとお互い感じている存在。
1年、2年としゃべっていなくても、話し始めたらまるで昨日もしゃべっていたかのような感じになるのです。

今日は一応仕事のためもあってきっかけができたわけですが、久しぶりの話は尽きず、仕事の話、恋愛の話、家族の話、友達の話、、、と長電話になりました。

そこで驚いたのが、2003年から今日までの間にみんな確実に変化し、前進しているということ。

2003年にトゥールーズで出会ったグループのうちの一人は、すでにパパになっていて、もう一人はまもなく2人の子のパパになるという。別の子は中国で仕事をし、能力を認められて順調に昇進をして、今では20人くらいの部下をしたがえる部長さんだとか。

H自身の話もおもしろい。
前回、電話でしゃべったのが彼の中国からの帰国直後のことでした。
そのとき、すでに2年ほどのブランクにもかかわらず、突然電話がかかってきて、
「leonardo。助けてくれ。僕はどうしたらいいかわかんない。。。」と悩みをうちあけてきたのでした。
その時は思いっきり恋愛の悩みだったんですが、なんやかんや言って今日も結局は恋愛の悩み話でした。
私と電話でこうして直接しゃべるのは4年ぶりなのに、「複雑でどうしたらいいのかわからん。。。」と言ってくるセリフはまるで前回と同じ。しかも彼をこうして悩ますのは前と同じ女の子V。
私はこのVと直接出会う機会はないままだったんですが、こうして話を聞くのはかれこれ6年越しのこと。一緒になっては別れ、一年ほどするとまた一緒になって、するとまた問題ができて別れ、、、と繰り返してきた二人はもう10年越しの仲。
まあ、私たちも年齢を重ねていっているので、仕事などの事情は前よりも複雑で大事になっていってるわけですから、彼の悩みもまたやっかいになってきていってるのは確か。
それにしても彼の話を聞いていると、「あんた、彼女にふりまわっされぱなしじゃん!」の一言に尽きるんですが、ま、仕方ないですよね。彼の性格があって、彼の長所がアダとなり、、、てパターンですからね。でも、彼がこのまま繰り返して40歳とか越えていくのを見守るというのはあまりうれしくないですねえ。なんとかしてもらわないと。


それにしても、このH、中国から戻ってきてパリでしばらく仕事をした後、ヴェトナムに旅立ち、むこうで仕事をしていたのだそうです。その辺のあたりは連絡をとっていなかったので知らなかったんですが、Hも現地でかなり大きな会社に勤め、200人近い人が働く部署のナンバー2だったのだとか。そして大きな一軒家が与えられ、さらには運転手さんまで与えられて、いつも四駆の大きな自動車で移動していたのだという。
それを聞いて私はびっくり。テンションあがって、「え~!まじで~!Hが運転手かかえてたの~?!」大声で叫ぶ。
だって、そういうキャラじゃないんだもん彼は。
彼曰く、彼はかなりハードに仕事をし、月曜から日曜日状態で激務をこなしたけど、代わりに「優雅な生活だった。。。」思い出す彼。「方や今はトゥールに一人で、しかも小さなアパートに一人だよ。。。」と笑う。

確かに25歳前後だった当時とは違い、今私たちは30代まっさかりのお年頃。
周囲は子供誕生にわいていたり、結婚にわいていたりと賑やか。
そんななかHと私はセリバテール(一人身のこと)で、「あれ?おっかしいな~、うちらだけセリバテールじゃん。」と笑い合う。

6年という時が流れると、確かに変化がある。
人と出会って、人と別れて、、、という流れがあって当たり前。
でも私とHは、そういう人の流れの中、こうして時間がたってもコンタクトがとれておしゃべりしあえる仲でいることがうれしく思えた今日。私は常日頃、「男女に友情はない派」ですが、この時間と距離もはさんだ超マイペース交流は今後も続いていくかと思います。
ああ、思いっきり日本の居酒屋に行きたくなりました。おいしいもの食べて、飲んで、しゃべって。。。

再会することを約束し、Hとの電話を切りました。

不思議なもので、私は2003年にタイムスリップしています。
フランスを異常な猛暑がおそった夏のことです。
そしてあの夏から起きた出来事を思い返しました。うそみたいですが、確かにあれから6年が経っています。私はいろんな人に出会い、何度か引っ越しをし、車も替え、仕事で初のアメリカ大陸にも行き、いろいろなピンチも体験しましたが、今日もこうしてモンペリエにいます。
その時その時で悲しかったことくやしかったこともあったのに、今思い返してみれば何一つ後悔することはありません。物事はなるようになっている、、、とほんと思うんですね。そう思えるのはラッキーなことです。
「時」を感じて感慨にふける夜です。。。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おじゃまします。モンペリエに来たばかりの新人です。いつも読ませてもらってます!こんな質問をする場ではないのかもしれないけれど他に聞ける人がいないので書かせてもらってます。今はホームステイしてるのですがやはりちょっと割高です。2ヶ月ほどで引越しをしたいと思いますがルームメイトを探すいい方法ご存知であれば教えていただきたいのですが?一人暮らしでもいいのですが。ウエブサイトでappartagerというのを見つけたのですがこれはちゃんとしたサイトなのかよくわからないのですが・・・。すみませんなんかあいまいな質問で。

From
M.I.

leonardo さんのコメント...

M.I.さんは学生さんですか?
crousでアノンスを見るのはかなり有効だと思いますよ。実は私も学生身分はもうなかったけどcrousのアノンスで今のアパートの大家さんを見つけました。不動産を通さずにやりとりするので、エージェント料が節約できます。
アノンスはインターネットで検索ができます。
http://www.crous-montpellier.fr/
ここからlogementを開いて進んでいくと物件リストが検索できて、中にはコロカシオンの物件もありますよ。
私はappartagerというサイトは知りませんが、紹介料とかとられたりしませんか?
大学の講義棟の壁にはってあるアノンスの中にもコロカシオン仲間を探しているものも結構あると思います。
モンペリエでの物件探しの厳しさは身をもって経験しているので、誰よりも知っていると言えるくらいの自負があります。7年前も3年前も泣かされました。。。って脅かすつもりではありませんが、不動産屋などでも変なお金を払わされたりしないように気をつけてください。

匿名 さんのコメント...

leonardo san !
返答どうもありがとうございます。今週から大学付属で仏語コースに通ってる学生です!でも leonardo san よりも年上やと思います。私・・・アラフォーなんです・・・。
crous のサイト早速見てみますね。大学でも掲示板とか探してみます。でも、なんせまだ仏語が全くできないので苦労しますが・・・こんなんで友達できるのかな?なんてちょっとネガティブになったりもしますが。
アドバイスありがとうございました。現地に住んでる日本人からの生の情報助かります!不動産屋には気を付けないと駄目なんですねやっぱり。
それでは、またお邪魔しますね。
M.I.