2010年1月16日土曜日

ギターがやってきた!!!

今年の抱負をブログ上で宣言した三日後のこと。思ってもいなかったうれしいサプライズがありました。
ギターを買ってボサノヴァに再度挑戦したい!という私ですが、「今年こそは!」というのを友人、周囲の人たちに話し始めた矢先のことでした。

私は毎週火曜日に、友人リザのお母さんでアメリカはカリフォルニア出身のヴィッキーと「英語と音楽の交換レッスン」をしています。内容はというと、私が彼女の家に行って、彼女の旦那さんも交えてケーキとコーヒーをお供にフランス語と英語を混ぜたおしゃべりをし、次に英語だけでの会話を二人でして、最後に私が彼女にピアノのレッスンをするか、彼女のチェロのために伴奏レッスンをするという、なんともリラックスしたもの。

今のところの私は、大学生時代まではそれなりに知識をもっていた英語の記憶がさっぱりと消え去り、ここモンペリエの手元に英語の勉強道具もこれといってなく、彼女の英語を聞き取るヒアリング力と自分が言いたいことを伝えるスピーキング力の差が天と地の差ほどで、これは自分でじっくりと勉強しなおす時間が必要だな~と痛感しているところ。せっかくアメリカ人とおしゃべりする時間があっても、個人的に何かしないと、昔もってた知識さえもどってきません。
それでも、一応ヴィッキーにも下手な英語で「私は日本にギターを残してきてるんだけど、今年こそはここモンペリエでギターを買ってきちんと練習したい!」と宣言したのです。

すると彼女はすぐさま、「私のギター貸してあげようか?」と予想外の申し出をしてくれたのです。

実は彼女と私、楽器の好みがまるで一緒で、ギターとピアノとチェロが好きなのです。

私は一応ピアノで仕事をしていますが、音色とレパートリーが大好きなチェロは、その演奏のポジションが私の身体の故障に支障をきたすために挑戦すらできません。一方、ギターは一度購入したものの、ボサノヴァやジャズギターへの憧れが先行をして道とだえていました。

かたやヴィッキーは、まだカリフォルニアで生活していた若いころギターを好んで弾いていて、その後滞在したコロンビアでも現地の音楽などを演奏していたそうで、ギターとは長いつきあいです。ギターよりもあとに習ったのがピアノ。手が小さい彼女はハンディがありながらも、とりあえずショパンやドビュッシーなどのレパートリーは弾ける腕前をもっています。そして仕事を退職した2年前にかねてからの憧れだったチェロを購入してレッスンも受け、今日に至ります。

彼女は「今夢中なのはチェロだから、leonardoがよかったら私のを貸してあげるわよ。」と言ってくれたのです。

「え===ほんと~!?」と大喜びする私。

すぐさまとなりの部屋からちょっぴりホコリをかぶったギターケースを持ってきてくれました。
見てみると日本製!



ケースには飛行機に積み込んだ時のタグがついたまま。

ヴィッキーとともにカリフォルニア、コロンビアを旅してフランスまでやってきたギター。そして彼女の娘さんに数年貸していたそうで、その娘さんは仕事赴任先のアフリカやオランダにこのギターを連れていったのだとか。
そんな世界を旅するギターが、ここモンペリエで日本人のもとにやってきました。

数万円は覚悟でギターを購入することを決めていた私。
それが無料でのレンタルに。
期待もしていなかったサプライズ。

「え~、でもこれってあなたの宝物よね?宝物の一つよね?」と確認する私に、「そうね、宝物の一つだわ。」と答えるヴィッキー。「でもleonardo の役に立つなら。leonardoがさらに素敵な音楽をするのなら。」といって貸してくれるというのです。
「私、ほんとに大事にするからね!」と言うと、「その点なら全く心配してないわ。leonardoなら。」とニッコリしてくれました。

大事に両手でかかえて持って帰ったギターは今、私の部屋に。



このギター、一番低いE弦が切れているので、近々さっそく弦を買いに行ってチューニング整えて、譜面立てを購入して、いざギターに再挑戦です!
2010年、幸先いいぞ!

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