2010年9月26日日曜日

え、まだ生まれてなかったの?!

なんだかご無沙汰気味のブログ更新ですが、お元気ですか?

5週間に及んだ夏のバカンスと4週間ノンストップのスケジュールのギャップのせいで疲れも倍増。ちょっとへたりがちなこのごろです。

忙しくしていると時間は恐ろしく早く過ぎて行ってしまうものですが、あれよあれよという間に、なんと私のモンペリエ生活が昨日をもってまる8周年を迎えました。

6周年を迎えた時には「小学校よりも長い時間を過ごしたことになるのか、、、。」と感慨にふけったものでしたが、8周年となると、「このままいくともうすぐに10周年を迎えることになるのかな」、といった感覚です。
こうなってくるともはや「短期間」ではないですよね。

その時間の大きさ、重さを目の当たりにされてショックを受けたというのが今日の話題です。

私が働くオペラjrには「La Petite Chorale」というちびっこのグループがあるのですが、対象年齢は6歳から9歳ということになっています。昨年までは25~30人の1グループだけで、入団審査やオーディションはないので、申し込みの早い者勝ちなのですが、一度入ったら最長3年間まで在籍できるので、空きの席はほとんどなく、人気の高さも年々あがる一方で、入団するチャンスを得るのがとても難しいと巷でも言われるようになっていました。

そこで昨年ポストに着いた新ディレクターは門戸を開けるために、25人程度のグループを二つ作る決断をしたのです。

そのため今年は水曜日の午前中には新人でしかも年齢の低い子たち、午後には昨年からの残留組と8、9歳で年長の新人たちという2つのグループに分かれて練習を開始しました。



グループのメンバー全員が新人でしかもちびっこというのは見ていて面白いものです。恥ずかしそうにおとなしくしてる子がいれば、自分をアピールしなくてはおれない子からもうコントロールのきかない暴れん坊まで。私は彼らの顔を見ながら、同時に名前と誕生日が書かれた一覧表を眺めていました。

そこでふと気がついたことが、彼らはみんな2003年生まれなのだということです。

生まれが2000年以降と言われるといまだになんだか変な感じがする私なんですが、2003年と言われると、そこにさらに「?!」というショックが加わりました。

だってそれってつい最近のことじゃん!というか、私、もうモンペリエにいたってことじゃん!というわけです。私がモンペリエにやって来た日にはまだこの世に生まれていなかった子たち。

。。。。。

ショックと言うより、感慨深いというよりも、「8年という時間はこういうことか。」と思い知らされたというかなんというか。。。

私が8歳になるころまでのことで覚えていることを思い出してみたり、モンペリエに来てからのこの8年間に起きたできごとを思い出してみたりする。

そうしてみると、やっぱり8年という期間は「ちょっとした時間」とか「なんでもない時間」とはとても片付けられない期間ですね。幸い、この8年間で私が歩んだ道のりは、波乱万丈だったりもしたけど概してポジティブなものだったと思えるので、これは本当にありがたいことです。知り合いもつても何もないゼロから始めたのですから、我ながらよくまあここまできたもんだ、という思いもあります。

すべてはある時にある場所である人と出会うことからはじまると思ってます。人によってはたった一人の人との出会いが人生を決定づけるものだったりしますが、私の場合、ある人との出会いがある人との出会いを招き、その出会いがまた次の出会いを引き起こし、そんな出会いを重ねるたびに生活がぐんぐんと広がっていきました。今私がここにいるのはそんな出会いの積み重ねのおかげ。

そんな思いをもって考えたのがこのブログのタイトル「ごえんのわ」なんですけど、これは数年たってもかわりませんね。この夏にも新しい出会いに恵まれ、ここ9月に入ってからもまた大きな出会いがありました。

こうして日々出会う人々がまた次の出会いをもたらしてくれるかもしれないし、この人々の中に、いずれ私がとるであろう判断や決断に影響を与える人もいるかもしれないわけです。

私にとって人生は冒険です。実はこのごろ、この先数年後とかに自分がどんな選択をしていくのかを、私自身知るのが楽しみだったりするんです。世間には「安定」を好み「安定」を何よりも重視するタイプの人も多いわけですが、私はまるで反対ですね。こんなことではこの先も落ち着かないということでしょうか。今から8年後にはどこでどんな暮らしをしてるんでしょうか。

まあいずれにしても、「数年後の自分が楽しみ。」みたいなことは、かなりお気楽な幸せ者の発言です。いろんなありがたみを感じながら、9年目のモンペリエ生活と向かい合おうと思います。健康と安全のためには気を緩めずに。

皆さま今後もどうぞよろしく。

P.S.ちなみに新しい滞在許可証はやっぱり期限までにもらえませんでした。だからと言って、もう心配したり落ち着かなかったりすることもなくなってるところが、9年目という証拠かもしれないですね。

2 件のコメント:

Rika さんのコメント...

こんにちは、Rikaです。
オペラにはLa Petite Choraleがあるのですね☆
子ども達が自分を表現したり、恥ずかしそうにしているのをついつい想像してしまいます。私の保育士時代の子どもの発表会を思い出しました。
私は長期滞在予定です。ようやく学校も12月で終わり来年から働く予定です。
「ごえんのわ」の意味ほんとうに素敵ですね。
私もある時ある場所である人との出会いがあったから
こそ、今自分はここに居ます。
本当に全てに感謝したいですね。
次回も楽しみにしています。
お仕事頑張って下さい。

leonardo さんのコメント...

Rikaさんは保育士さんだったんですね。
来年6月ごろにla petite choraleによる舞台があります。子供たちにぴったりな素敵な音楽と私の大好きな演出家による舞台の予定なので、私自身も素敵な舞台になると期待しています。
練習の進み具合をみて、これはいけそうだ!と思ったらまた宣伝しますので、もし興味があったらどうぞいらしてください。