2014年9月4日木曜日

モンペリエの歴女

歴女という言葉、つい最近まで知りませんでした。
歴史が好きで歴史に詳しい女性をこう呼ぶそうですね。

自己紹介で自ら言うこともあるのかは知りませんが、私は歴女です。
なんせ小学生のころからずっと、歴史ものの漫画や学習漫画で育ちましたから、やたらと歴史上人物の生涯について詳しいし、NHK大河ドラマも歴史ものが続いていた時代、毎週、毎年欠かさずに見ていたし、小さいころからなんでもすぐに覚えてしまう子だったので、どんどん情報を吸収していました。
ジャンルは日本史に限らず、「ベルサイユのバラ」に始まるヨーロッパ史はもちろん、「三国志」のおかげで中国史にまで興味を持つ始末。

今思い返せば小学校から大学まで一貫して、社会、日本史、世界史といった授業では、勉強するのがまったく苦ではなかったです。一時期は100満点を目指す私と私に100点満点はとらせまいとする先生とでおかしなバトルをしていました。知ることが好き、習うことが好き、というのはああいう状態をいうのでしょうね。

さて、なぜこんな話題かというと、最近私の歴女熱が再発しているからです。

きっかけは売れない作家ならぬ私の相棒であるシナリオライター。
彼は東北被災地を訪れた際に、とても豊かな東北の歴史に触れ、以前から興味をもっていて、しかもかなりのことを把握していた日本史にこれまで以上の興味を抱き、壮大な歴史フィクションストーリーを書き始めたのです。

フィクションとはいえど、やはり時代考証は欠かせません。彼の性格からも、かなりきちんと確認しなくては気分がすっきりしません。でも彼には日本語という壁が立ちはだかります。そこで当然ながら、時代考証役、歴史アドバイザーとなったのが私。

改めて驚いたことは、インターネットの力。
有名な人物に関する情報ならもちろんですが、どこそこの家来だとか、かなり詳しいところまで、探せばなんでもでてくるんです。しかもある大名の家来についてのサイトがいくつもでてきたり。

世間に出版される本とは違って、誰でも何でものせれちゃうような感のあるネットですが、びっくりするような情報を、すごい量、しかも明確な構成で、ネット上に提供している人の多いこと、多いこと。皆さんそれで直接報酬を受けてるわけではないですから、すごい知的、文化的社会貢献ですよね。

おかげさまでここ毎日、新しいエピソード、新しい人物、新しい事件をどんどん学んでいます。

今日はおもしろい人物を発見しました。
その人は藤堂高虎。ご存知の人いらっしゃいますか??

私の母が三重県松阪出身なので、私たちにとったら身近な人物といえば身近な人物ですが、私も名前を聞いたことがあったかな、何かエピソードを聞いたことがあったかな、というもやもやとした記憶に限られましたが、この人は戦国時代末期、江戸時代初期を生きた武将で、一時は伊勢の国、伊賀の国一体の22万石をおさめた大名でもあります。足軽から大名になった人、という点では豊臣秀吉を連想させますが、その秀吉に使え、家康にも使え、なんと一生で8度も主君を変えました。
その生涯といい、人柄、主君や自分の家臣たちとのさまざまなエピソードを知ると、こんな人がそんな時代にいたのかと、とても新鮮な気持ちになりました。
みなさんも興味があったら、ちょっとインターネットで調べてみてください。

モンペリエで藤堂高虎を語るというのもなんともおもしろいこと。

でもこれもたった一つの例に過ぎません。毎日10人くらいの人物について、その相互関係についてなどいろいろ調べています。
それぞれの時代の身分関係についても調べます。食文化についても、経済状況についても調べます。
そういった情報を元に、彼が描くフィクションのストーリーにおかしな部分がないか、確認をするわけです。
なんやかんやで数時間がばーっと過ぎていきます。
でもやっぱり歴女なんでしょうね、私。
調べるのが楽しいです。どんどん知るのが好きです。そしてそれを人に説明するのが好きです。

小さいころにも想像していましたが、もう一度いろいろ勉強しなおして、歴史もののクイズ大会とかに参加してみようかな。

モンペリエで仕事しかしていないという時期も通り越した今、仕事を減らすどころかそのうち仕事もやめて、「私、単なる歴女です。」というあぶない状況に陥ってたりして、、、。
まあ、そんなきっかけをくれたうちのライターさんにはしっかりとがんばって執筆してもらって、晴れて出版となった暁にはご報告&宣伝させていただきます!乞うご期待!

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