2014年11月5日水曜日

信用できないもの その1

突然ですが、今日のつぶやき。

残念ながら、この世の中には信用できない人というのが存在します。

うそをつくということですら、ちょっとしたうそを時々つく人がいれば、絶対にうそがつけない正直者も存在し、方や、常にホラふく病的なうそつきもいますよね。そのような人たちを信用できなくなるは当然です。そして他にも約束を守らない人、責任を果たさない人は信用できなくなっていきますよね。

日本にいてもフランスにいても人はそれぞれですから、どんな人と付き合うかはあなた次第となってくるわけですが、それが組織相手となってくると、日本とフランスで話が違ってきます。ましてやそれが公共サービスだったりそれに近い組織のサービスだと、日本では当てにして当然なのに、それがこちらフランスでは違うんです。

悲しいことに、フランスではそのような信用できないものがいくつかあるのですが(いくつもあるのがそもそもおかしい)、私がまず声高に「信用できない!」とはっきり言うのは、なんと郵便局なのです。在仏日本人の方には同意してくれる人も多いと思います。

フランスの郵便局はフランス語でLa Poste(ラ・ポスト)と呼びます。



ラ・ポストは1991年の行政改革で公社化され、2010年には株式会社となりました。
一般企業になったとは言え、株の70%以上はフランス国が支えてますから、その責任は重いはずです。
なのに、まるで信用できないのです。

まずは郵便局の窓口の有様、態度を見ていれば、普通の日本人はびっくりするか腹がたつかのどちらかでしょう。たまに運よくまともな人もいて、感じのよい人にあたるとすごくラッキーな気分になりますが、大半は仕事をするのが不満なオーラをバンバン出している人たちで、お客さんに対して喧嘩腰か排他的態度かあからさまな蔑視まで。たたでさえ窓口の処理が遅くて、いつも長い列に並ぶお客としては、いらいらを通り越して、なぜにそこまで不満げな態度で接客業をしているのか理解できません。

めずらしくすいている時間帯に行って、私以外に人がいないから、窓口に行って「日本までこれを送りたいのですが」と質問でもしたならば、彼らの対応は驚くもの。

「あそこの機械でやってください。」

ってあなた、誰も客がいないし、あなた座ってるだけでなにもしてないじゃない。切手を売って貼り付けて送り出すくらいできるでしょうに!!

閉店時刻は毎度罰ゲームのような光景。
都市の主要郵便局以外、大抵はお昼休憩にも閉店をします。
だからお昼どきも夕方も、この光景は見れます。
数分前から列に並んでいる人に予告してくれればまだしも、彼らはいたって非情でマイペース。

「ハイ、私閉めます。」と宣言して窓口を閉めて終了。

20分以上前からその場で並んでいた人から一斉にブーイングが出るけれど、局員は立ち去っていく、、、なんて光景に出くわすのは日常茶飯事です。

郵便局での驚く態度は、まだまだ言い出したらきりがありませんが、郵便局といえば、まだまだ大事な任務があります。そうです、郵便配達です。

お昼前に街に出ると、郵便配達中の職員によく遭遇します。歩きだったり自転車だったり。皆さんそれぞれの町内ごとに担当区域があって、役目を果たしています。フランスの都心部にはアパートや集合住宅が多いですが、それぞれ建物の入り口や門のところで鍵がないと入れないことが多いです。配達屋さんはそんな町内のアパートの鍵やらビップなどをじゃらじゃらといくつももって仕事をしています。

そんな仕事熱心に見える彼らですが、日本では信じられないようなことが多々あるのです。
それは郵便物の未配達だったり紛失トラブル。

まずフランスで送ったり受け取ったりする小包は、無くなる可能性があるということをいつも覚悟しておいたほうがいいでしょう。
なぜそんなことが起きるのか。

紛失するタイミングのケースとしては二通りあります。郵便物の収集仕分けセンターと配達時です。
仕分け作業というのは多くの国でそうでしょうけれど、普通夜間に行われますよね。この作業員たちというのが、勤務態度、仕事の質が悪いということで有名です。お酒を飲みながら、あるいはポーカーをしながら、というのから、クスリを吸いながら、というところまで話は聞こえてきます。私が実際に勤めている人から話を聞いたのが数年前ですから、それから管理を厳しくしてくれたと期待したいですが、現状はあまり変ってないのでしょうね。その人たちは何か目に付く小包などがあるととってしまうそうです。

これは各国の飛行場でスーツケースが紛失するのと同じケースですね。残念ながら、人のものを取ってしまう人たちはいるのです。たとてそれが職場であり勤務中であったとしても。

配達中にめぼしいものがあるととってしまうというのも同じ話です。さすがに配達人は移動しますから、お酒やクスリをやりながら運転とかしていないといいのですが、、、。

それから被害としての程度はまだましとしても、配達に来てインターホンを鳴らしもせずに「不在通知」を入れていく配達人の多いこと多いこと。
あれはなんでなんですか?
家まで来てくれたのだからインターホンを押すくらいなんでもないじゃないと思うのですが、きっとそうして一軒一軒で時間をとられるのがいやなんでしょうね。住人が返事して階段を下りてきて、それを待ってサインをもらってとか、、、。
て、私が彼らの身になって理由を探してみても意味がない!
とにかく、不真面目、無責任極まりない勤務態度です。

私がこんなことを書いてもいいのかと思うとしても、たとえ悪さをしている人の多くは正規職員ではなくて短期労働者だとしても、フランスの郵便局のサービスの質がとても悪いことは事実なのです。

その証拠に、今日もまたありました。

さっき郵便箱を覗いてみたら、不在通知が一枚。

。。。

私は不在じゃなくて今朝は在宅でしたけど、何か問題が???

本当に腹が立つやらあきれるやら。

おかげで私が明日以降に郵便局に小包をとりに行かなくてはならなくなりました。
こっちも仕事やらなんやらで、郵便局が開いてる時間に行くのは簡単ではないのです。
それなのに!

それに比べて日本の郵便サービスは素晴らしいです。
最近、急ぎの用があって、日本国内での書留郵便を親に頼んで送ってもらいましたが、翌日には配達される確実さ。確実だと信用できる点が重要なのです。そして大地震などの緊急事態を除いて、きちんと予定通りに機能していると信用できる点が大事なのです。

日本に里帰りをすると、いろいろなお店に入る度に、私がとても感じのよいお客さんになっていくのを実感していました。昔から普通に感じのよいお客さんだったと思ってますが(と自分で言うのはおかしいですが)、最近は店員さんが喜ぶようなお客さんになっていると、彼らの反応で感じています。
だって日本での接客業、接客サービス、接客態度は行き過ぎなのでは、と言えるほど、どこまでも徹底しています。笑顔や「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」の声かけはもちろんですが、細やかな配慮や気配りが当たり一面にあります。
逆に日本で無愛想な店員にあうと、ついつい「今日、ご機嫌悪いんですか?」とかつっこみたくなっちゃいます。
でも、どうして私が感じのよいお客さんになっていったのか。
それはフランスの接客業者のあまりに悪い態度に嫌々ながらも慣れてしまい、日本で普通のまともな対応を受けると、ありがたく感じるのです。だから「ありがとうございました!」と言われると「こちらこそありがとうございます!」と自然に思うし、ちょっと質問があるときは「すみませんが教えてもらえますか?」という姿勢になる。
だってフランスではおしゃべりに夢中な店員が、店に入った客をいかにも邪魔者のような目でみるんだもん。そんな店員に商品についての質問でもしてみてください。「あんた、何のよう?邪魔しないでよ。」といわんばかりにぶっきらぼうな態度で「それはありません。」とか「知りません。」とかいう返事をよこしてくる確立が高いですよ。

一口にフランスといっても、もちろん地方や都市によって違いますが、残念ながら私が住むモンペリエの接客業の質はかなり低いのです、、、。

人間は豊かさに慣れてしまって、あって当たり前のものと思ってしまっているものがたくさんあって、失って初めてありがたさに気がつくってよく言いますが、ちょっとしたサービスやちょっとした店員の態度もそうなんですよね。
私はマニュアル通りの決まりきったフレーズや自動設定の笑顔などは嫌いですが、日本には自然な笑顔で気持ちのよい気配りで、毎日お仕事をがんばっているサービス業の人がたくさんいます。外国人観光客が日本で一番印象に残るのは、こういう人々の態度だというのも当然です。日本のいいところとして、これからも受け継がれていくといいですね。

逆の話で、日本の客にはすごく横柄な態度の人もたくさんいます。
「お客様が神様なんだから」とか、「お金を払ってるんだからこうして当然だろう」とか、いろいろありますね。
昔からこういう態度の人は嫌でしたが、今見ると、同じ人間なのに何様だと思ってるんだろう?と見えてしまいます。
客はお金との代償に優れたサービスを求める。店はお金を受け取って、優れたサービスを提供する。単純な図式ですが、そのなかにも人間的なよいバランスというのがあるはずだと思います。

最後に、これはただの嫌味ですけど、フランス郵便局のスローガンを紹介します。

« La Poste avance, la confiance se développe »

「郵便局は前進し、信用は増す」とでも言いましょうか。

なんだかなあ。
自分たちの評判を知っていて言ってるようでもあり、まだまだ深刻なレベルを実感していなくて楽観ししているような、、、。

というわけで、皆様、フランスの郵便局には日本と同じサービスを期待してしまわないように、ご注意ください。

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