日本の現内閣がなにかと女性の社会進出をスローガンにしているというのは耳に入ってきますが、果たしてそこに中身はともなっているのでしょうか?
女性をただのお飾りとして登用すればするほど、女性を軽視しているという証明になるというところも見逃さずにいて欲しいと思ったりしてしまう私です。
きっと現実のところは、それに近いもくろみなのだろうと感じてしまいます。
いくつか前のブログ記事でも書いたように、日本社会には、そして日本人の思想の奥深いところには、女性の社会進出をよしとしない考えがとても根強くあるのだと思うからです。
それでも、現代的な国家、社会を営んでいると自負している私たち日本人ですから、北欧諸国のようなレベルには追いつけなくても、世界中の国々と比較したら、まあ普通のレベルなんじゃないかなと、根拠のない思い込み、期待を抱いている日本人も多いと思います。
しかし、ふと、国際労働機関ILOの発表に目を留めると、そこには深刻な事実が発表されていました。 こちらのパンフレットの19ページをご覧ください。(英語)
世界の国々のうち、108の国、あるいは地域が過去20年にわたって評価されたこの統計によると、日本の女性の管理職進出パーセントというのは、たったの11.1パーセントで、108の参加国中、なんと96位。
え、108中96位って、、、。
完全な後進国というのでは?
女性の社会進出が進んでいる国をみるよりも、この際、日本よりも進出度の低い国をみてみましょう。
97位:韓国
98位:シリア
99位:アジア首長国連邦
100位:エジプト
101位:オマーン
102位:リバン
103位:サウジアラビア
104位:カタール
105位:バングラデシュ
106位:ヨルダン
107位:アルジェリア
108位:パキスタン
この表をみて、正直、ショックです。
日本と韓国を覗けば、他はイスラム圏諸国ではないですか。
宗教が女性の立場、位置づけをかなり厳密に定めている文化圏の国々ではないですか。
ということは、日本と韓国の文化の基となる風習、文化、思想には、イスラム教の教え、定めとほぼ同じものが女性に対してあるのだと、解釈してしまっても間違いじゃないのでしょうか。
この事実と、女性の社会進出をいかにも支援しているかのように見せている政権の手法は、かみあっていないように思えます。つまり、根本的なところには目を向けず、うわべだけで何かしようとしているように見えます。
こんなこと言ってると、反日だとか言って批判されることがあるのだと、最近の日本のニュースを見ていて知りました。この変な流れについても、また追っていつか書きたいと思っていますが、皆さんはこの結果を見てショックをうけませんか?なんとかしなきゃ日本、と思いませんか?
ちなみにフランスは女性の管理職進出度39.4パーセントで、24位となっています。
私が勤める二つの組織のトップは、いずれも女性ですし、納得がいく結果です。
欧米諸国を見て見ると、アメリカが15位、ロシアが25位、ブラジルが31位、オーストラリアが36位。北欧勢は意外と弱く、スウェーデンの38位が最高でした。女性リーダーとしてがんばっているメルケル氏のドイツは55位と意外と低かったです。
108国中、堂々のトップはジャマイカ共和国で、女性の進出度は59.3パーセント。すばらしいですね。
お隣の中国が85位という一方、フィリピンが4位、香港が44位タイが64位で、ブータンも66位には言ってるのを見ると、単に仏教圏がイスラム教圏と同じようなものだとは言えません。あくまでも日本と韓国に象徴される、何かがあるはずです。
以前に「良妻賢母をよしとしないかどうか」というテーマで、私なりのジレンマ、戸惑いについて書きました。女性進出をあたりまえとし、男女平等を基本と考える私ですら、良妻賢母を悪いと思うかと聞かれたら、悪いとは思わないからです。
けれど、今回のこの結果を見ると、そんな考えでいるからこんな結果になるということなのだろうと、新たな電気ショックを受けた感じです。
「ああ、日本、そこまでレベル低いのか、、、。」と。
みなさんはどう思いますか?
2 件のコメント:
私も大丈夫なのかな?と思っていました。日本は深夜まで残業、転居をともなう異動が当たり前。プライベートで男性が育児休暇はとりにくい。となると、女性が育児や家庭を優先させないと成り立っていかない。小さな子供を一人で夜遅くまで夕食も無しで留守番させて共働きで深夜まで残業はあり得ないから。そうなると女性は早く帰れる仕事に限定となります。独身なら平気でも家族は一緒に暮らしたいと思うと転居をともなう異動はできないので女性は限定された仕事になります。限定された仕事の人が限定されていない人の上に立つ管理職ってなんだろう?会社内だけでなく社会全体が変化しないと難しいと思います。(ハリーママ)
ハリーママさんコメントありがとう!
ほんと、社会全体を変えていくには、もっと日本人一人一人の意識が高まって。主張が高まっていかないと変わるにも変わりようがない。
ハリーママさんも毎日ハリーが帰りを待っていることでしょう。
がんばって!
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