2015年5月27日水曜日

こんなところにも湖が!あるのですよ。

モンペリエ在住の日本人の数もどんどん増えていっていますが、案外、モンペリエ近郊の村やエロー県とその周辺の県のことを知らない人がたくさんいます。
確かに車がないと行けない所がほとんどだし、モンペリエ以外の都市にまずは目が向く人がほとんどでしょう。でも、エロー県にはとても素敵な場所、景色がたくさんあるので、少しずつその紹介もしていきたいと、今さらながら思っています。

さて、その手始めにどこがいいかな、、、と迷っていたのですが、まずはモンペリエから一番近い湖を選ぶことにしました。
モンペリエに近い湖と言えば、有名なS湖を想像する人がほとんどだと思いますが、期待に反して、今日ご紹介するのは、モンペリエのすぐ隣にある、池と呼んだ方がいいのでは、と私は思っている湖です。




どうでしょう?
ここはきっとモンペリエ在住の日本人はほとんど知らないスポットなのでは、と思います。

モンペリエの東隣にカステルノ・ル・レ(Castelnau le Lez)という街がありますが、そのさらに東側にあるル・クレ( Le Crès)という街にある湖です。
その名もクレ湖? 
Lac du Crès とクレの湖というそのまんまの名前です。

住宅地ゾーンの中ある小高い丘の中にとつぜんある湖なので、数年前に始めて来たとき、「これは人口湖なのか、自然にできた湖なのか?」とふと不思議に思わざるを得なかった私です。周囲がとても乾いた土だし、日本の湖とは全然違うんです。でもそれはここの気候と風土のせいでもありますね。
この湖、実はもともと採石場だったゾーンにあった地下水のたまり場だったようです。1990年代初めからクレの役場がリードをとって開発されて、今の姿ができたそうです。



そういえば、数年前に来たときよりも、さらに周辺の開発、整備が進んで、親子連れや若者グループが楽しめるような屋外スポーツゾーンや散歩道、ピクニック客のためのテーブルなどの設備が整っていました。
皆が寝転べるような芝生のゾーンもあるし、反対側にはなんと滝まであります。



全体的にはすごく乾いた空間ですが、いろんな花も咲いています。私の大好きなコクリコもあちらこちらに生えています。


丘の裏手には、馬、ロバ、ヤギなどの動物が飼育されていて、馬やロバでお散歩に出かけられるようになっていました。




さて、この湖は最近になって水浴OKとなったので、水遊びをする人もたくさんいましたが、個人的にはあまり水がきれいではないんじゃないのかな、、、と思います。だって、四方が閉じられた小さな湖だから。
でも近寄ってみると、意外にも水は透き通っていました。


魚釣りをしている人もいますが、湖にはカモがいれば、白鳥までいます。




この日の私たちは、人がいっぱいいるゾーンから離れて、反対側の岸辺の木陰にゴザをひいてアイスクリームを食べていたのですが、あれよあれよという間に、鳥さんたちが私たちの目のまえにやってきました。



「あれ、何か食べ物をねらいにきたのかな?」とも思いましたが、もともとここは彼らの陣地だったのかもしれません。


よちよちの小鴨も目の前にいるし、カエルもいるし、そして白鳥さんはどっしりと落ち着いて毛づくろいをはじめました。


我が家から車で15分のところで、こんな白鳥と並んで寝転がってる自分がなんだか不思議に思えました。いったいどこに来たのかしら、という気分。


毛づくろいを終えた白鳥は首をすくめてお昼寝タイムのようで、私も青空を眺めながらちょっと昼寝気分を味わいました。


白鳥が足元で昼寝しているシチュエーションは始めて。しかもこんなに家から近いところでですからね。そしてもちろん入園料とかはありません。ふらっと来て、各自が好きなことをして、帰りたくなったら帰る。モンペリエらしい休日の憩いの場ですね。



すっかり遠くまで来た気分を味わえました。
青い空の下、湖のほとりでお昼寝。
ちょっと足を運べばこんなことが気楽にできるところも、モンペリエ生活のいいところです。



最初、遠くに見えていた滝の下を通り、湖一周のお散歩をしてから、おうちに帰りました。

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