私にとって、モンペリエでのお気に入りの景色の一つに、この光景があります。
知っている人なら「ああ、あそこだ!」とすぐわかると思いますが、行ったことがない、見たことがないというモンペリエ人もいるでしょう。
これはモンペリエの Jardin des plantes / 植物公園の中にある天文台跡です。
自分にとってはなんだかジブリ映画のワンシーンのように思えるのですが、その感じが伝わるでしょうか。この天文台が見えるところに来ると、私は毎回ちょっとうれしくなるものを見たという感覚になります。
この植物園は敷地面積が5ヘクタール近くあり、近年再整備が行われたりもして、晴れた日には老若男女問わず市民が訪れる場となっています。お散歩をする人、木陰で語り合うグループや昼寝をする人、読書をする人もいます。
今振り返って見れば、20年前はなんだか怪しい人に遭遇しそうな雰囲気もあって、一人で散歩に行こうという気にはあまりなりませんでした。その時よりも随分と開かれた空間となったように思います。
歴史的にみても由緒あるこの公園。日本人でも歴史でちらっと習ったことがあるアンリ4世の指示によって、 1593年に作られました。実はフランスで最古の植物園なのです。モンペリエの植物園を参考にして、パリの植物園が作られたともいわれています。
この公園はモンペリエ大学の医学部に属しているのですが、当初の目的であった薬草の研究だけでなく、瞬く間に植物学の研究の場としても栄え、当時ヨーロッパの最先端をいっていました。
公園内には素敵なスポットがいくつかあるので、またの機会にご紹介したいと思います。
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