連続でお伝えした今年の「Festival des fanfares de Montpellier」。私にとっては馴染みのフェスティバルとなっていますが、それも私が暮らす町内が舞台となるフェスティバルだからなのではありますが、さらに加えて、このフェスティバル開催中は私が彼らを無視することができない理由があります。
それは、うちの目の前にあるモンペリエ市営の建物が、参加グループの控室として使われるからなのです。このフェスティバルは庶民的な住民のお祭りとなっていますが、参加ミュージシャンたちも皆庶民派。飛行機でやってきてホテルに宿泊するというような図式ではありません。
遠路はるばるバス、あるいは複数の車で乗りあってやってきます。そのため到着は夜だったり、深夜だったりが普通です。金曜日からうちの町内は道路規制がしかれますが、金曜日の夜からは参加者達が到着するわけです。グループでワイワイ楽しく、楽器をプープカ吹きながらの到着です。もちろんおしゃべりもプープカも路上です。うちの窓の下から全部まる聞こえなわけです。そのため、このフェスティバルの期間中、静寂を求めるとかはそもそも不可能です。
町内の住人には、この期間中はよそに避難する人も多くいます。私のお隣さんも、騒音に文句タラタラでしかめっ面になります。
私にとっては、うるさいというよりは陽気な賑やかさで、二日程度なら我慢できる範囲です。「ああ、騒いでるなあ」とは思いますが、幸い、苦にはなりません。
それでも!
参加バンドの到着から出発までの賑やかさには、ついつい笑ってしまいます。22時だろうが、0時だろうが、3時だろうが、あまり変わらないのです。
今回も、彼らの到着から、ずっと「もうまったく、仕方がないねえ」という感覚で笑ってた私ですが、さすがに大笑いしてしまうことが起きました。
それはフェスティバル本番である土曜日の夜のこと。祭りの宵も19時から1時というのが、正式なスケジュールなのですが、深夜族の私はまだ起きていた1時過ぎのこと。やって来ました。ファンファがやって来ました!しかも観客を引き連れて、、、。
窓から聞こえたのがこちら。
深夜1時15分のことです(笑)。
演奏するバンドはもちろん、喜んでる観客もしっかり一緒に騒いでいるのが聞こえると思います。
推測するに、1時に正式にフェスティバルが終了してから、引き揚げるバンドと、帰路につく観客が一緒に流れを作って歩いてきた中で、いよいよ控室に近づき、最後のお別れということで演奏し始めたのでしょう。
うちの窓の下がまさに最後のステージ。
1時半ごろ、さすがに警察に促されてか、最後の拍手と歓声があがって、無事終了となりました。
深夜の騒音に変わりはありませんが、私にとったら、「健康的」な騒ぎと捉えられるので、これは年に一度の風物詩。
名残惜しそうに控室に向かうバンドや、駐車した自分の車に戻る観客たちのどちらも、「お疲れ様!」との気持ちを込めて見送りました。
「A l'année prochaine !」(また来年!)ですね。
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