2022年7月16日土曜日

Tous à l'Opéra ! その3 管楽器

Tous à l'Opéra「みんなでオペラ座に行こう!」のイベント行事のプログラムの一つとして、5月7日土曜日の午前中には、金管楽器製造についてのアトリエが開催されました。

 


私は10時からのグループに参加したのですが、まず最初は我らが同僚、オーケストラ団員のミニグループによる演奏で始まりました。

 

 

音楽業界ではよく言われることですが、管楽器奏者というのは仲間意識、友達意識が強く、言ってみれば「いい奴が多い」とでもいいますか、仲良しでワイワイというムードの人達です。この日の演奏はまさにそんな感じで、トロンボーン奏者たちが自分たちの楽器の修理士でもあり友達である講師の応援で駆け付けたという雰囲気でした。

しかもフランスの管楽器奏者というのはなかなかレベルが高く、モンペリエのオーケストラのトロンボーン奏者もかなりの強者です。しかもサービス精神旺盛なので、トークを交えながら、ジャンルの違う曲を数曲演奏を披露してくれました。

 

さて、アトリエの講師はステファン・ゴデ(Stéphane Gaudet)氏。

 


ロワール川のお城で有名なアンボワーズから来てくれました。1955年から親子代々で続く金管楽器の製造/修理メーカ「ゴデ」の4代目。特にトロンボーンを専門としています。もともと金管楽器の世界では知られる歴史的メーカーAntoine Courtoisの下請け的活動で家業が始まりました。ステファンさん自身も若いころの修業は Courtoisの工場で積んだとのこと。

まずはメーカー製品の紹介ビデオからどうぞ ゴデ 

ステファンさんは写真やビデオを見せながら、トロンボーンの作り方の説明をしてくれました。何が興味深いかというと、工場での機械的な生産ではなくて、まさに職人的な手作り。小さなガレージの隅っこで、ガラクタかなんなのかわからないような空間で、見事な音色の楽器を作っているのです。次回、そのビデオを紹介したいと思います。

 

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