2022年11月15日火曜日

冬時間

先月10月30日の日曜日、フランスでは夏時間から冬時間への切り替えがありました。

この時間変更は、3月の最終週の日曜日と10月の最最終の日曜日と決められています。夏時間から冬時間への変更の場合、真夜中の午前三時が二時になるということで、一時間余分にゲットすることになるのです。寝ている間に一時間増えることになるので、みんなが「やった!明日はゆっくり寝れる!」と喜びます。

今でこそ、スマホやパソコンに自動変更の機能があるので、時計の針を早めるとか遅らせるとか、頭を悩ます手間も減りましたが、その機能がついてない機器類や、アナログの時計などは、しっかり自分で調整しなければいけません。

そんなこともあって、毎年、毎回、「○○日には、○○時に時計の針を一時間早めましょう」、あるいは「遅らせましょう」という呼び掛けキャンペーンが行われます。

こちらはこの10月の時間変更を呼びかける、政府の公式告知です。

 

この時間変更にともない、夏時間だと7時間差だった日本との時差は、冬時間では8時間の差になります。

何もフランスに限った習慣ではなくて、2002年からはヨーロッパ共同体EU全土で採用されています。

もともとフランスでは、一度1916年に採用されたものが、1944年には廃止となっていて、オイルショックの影響が強い1975年 に、エネルギー節約とも称されて、再び時限的に復活したシステムです。

はっきり言って、私はこの時間変更が嫌いです。こちらで生活して20年になっても、毎年二回あるとは言っても、まったく慣れません。不便だし、何より身体のリズムをしっかりと壊してくれるのです。ちょっと眠たいとかだけではなくて、自分の場合、周りの人には「冬時間の間はとりあえず不調」と宣言するようになりました。

こんなことを言っているのは私だけではなくて、2019年に行われたネット調査では、83.74%の人が、この制度の廃止に賛成の声をあげました。ネット調査といっても、議会が音頭をとって行った正式なもので、200万人の人が調査に応じたものです。

科学的にも、人間や動物の健康に少なからず悪影響を与えているという発表が、これまでに何度とされてきました。

しかもこの制度、ヨーロッパ議会において、一度はこの制度の廃止が決定されていたのです。しかも2021年を最後にすると。

けれど細かい微調整の問題を抱えたまま、イギリスのブレグジット騒ぎとコロナ禍が到来して、2022年もこのまま維持することになったのです。 

そういう細かい事情を把握していなかったフランス人も多いので、今回の時間変更前の時期には、「また?」とか「なんでまだやるの?」という声がよく聞かれました。

今世界は、気候変動の問題と戦争の問題を抱えて、エネルギー問題まったなしとなっています。この先、各地で夏時間にそろえた方がいいのか、冬時間にそろえるべきなのか、議論が進むことが望まれています。

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