モンペリエの街は、日本人も学校で習ったことがある地中海性気候のゾーンにあるので、温暖な気候を連想する人が多いと思います。モンペリエに来る人も、「晴れの日が多く、雨の日が少ない」と思ってやってくることがほとんどだと思います。
日本に比べると雲が少なく、青い空に恵まれることが多いのは本当で、近年の異常気象は心配ですが、年間を通して比較的過ごしやすい気候だと思います。
けれど意外や意外、雨が結構降り続く季節があるのです。
それがモンペリエの秋。
エピソード・セヴェノル(Épisode cévenol)と呼ばれる、内陸高地の空気と地中海上の暖かい空気のはざまで急激な大雨が降る現象にもよく見舞われて、街の中や郊外であっという間に洪水が起きることもしばしばです。
エピソード・セヴェノルだと、びっくりするような土砂降りが短時間で降るパターンなのですが、たまには日本の梅雨を思わせるような、しとしとと降る雨もあります。
今夜の雨がまさにそれでした。
いつもはたとえ外が寒くても、レストランやバーのテラスには、遅い時間まで仲間うちでワイワイと楽しむ人がたくさんいて、モンペリエの街の夜はとても賑やかです。
けれど、しとしと系の雨が降る夜は、町中がひっそりとするからこれ不思議。
広場でさえ、人っ子一人おらず、いつもとは全く違う風景です。
日ごろから「静けさ」とは縁がないような街の雰囲気なので、雨が降る静かな夜は、普段とは違う雰囲気が漂って、なんだか大人っぽいというか、落ち着いて粋な感じもするので私は好きです。
これからモンペリエに来る方は、モンペリエの秋といえば雨、とインプットしておいてくださいな。
0 件のコメント:
コメントを投稿