春になる前ごろから「今年の夏は猛暑らしい。」と言われていたこの夏。
いつからのことだか、モンペリエではこのところ34度、35度くらいの超真夏日がずーっと続いています。
フランス人はみんなバテバテ。
「この暑さたまらないね。。」
「やってられんわ。」
という感じの会話があちこちで聞こえます。
モンペリエの人は日本の夏がどんなものか知らないので、34度ともなると「(暑さに慣れていない)leonardo も大変でしょう。。。」と気遣ってくれるのですが、なんのことはない、強烈な湿気の日本の夏ほど大変なものはないですよね。「日本の湿気はあなたたちには耐えられないわよ。」と脅す私。そして私自身はいつも「これが日本だったら湿気でもっと大変なんだから。」と言い聞かせてモンペリエの夏は我慢大会をしています。
日本に比べると太陽の光が強烈なように思います。もっと直接的というか。そのためにフランス人はみなサングラスをかけているのですが、それも当然ですね。普通に街を歩くにも太陽の光がまぶしいですから。
ぎんぎらぎんの太陽光線を浴びて、私もみんなも日焼けしまくりです。
フランス人にとって、夏には日に焼けて健康的な肌を持つことが一種のステータス。ステータスというのも変ですが、とにかくこんがり日に焼けていることが健康であることの証であるとともに、夏を満喫している=人生を謳歌している=バランスのとれた幸せな生活を送っている、というしるしでもあるのです。子供もきれいなお姉さんも、ママたちもパパたちも、そしておばあさんもおじいさんも、みんなちょっと赤みががった小麦色になっています。私なんかビーチに行ってわざわざ焼くということはしない人も、日常生活をしているだけで十分に夏の肌の色ができあがります。
まあこんなことでは「白い肌を守るために、日焼けをしないように、あの手この手をつくす日本人女性たち」の中には完全に入れませんが、こっちの方が私には気楽です。
強烈な太陽にかかわらず、実際、湿気が日本のようにはないおかげで、日影にさえ入れば暑さをしのぐことができます。街を歩いていて、日向から日陰に入った時の温度差に驚くくらいです。
そして日が沈み始めたらとっても快適なもので、街をぷらぷらと歩いて風を感じるだけで気持ちの良いバカンス気分になれてしまいます。
さて、夏の暑さに関して他に何が日本と違うかというと、それは冷房の普及率。もちろんお店やオフィス、コンサート会場なんかはクーラーが聞いていますが、一般家庭にはあまりクーラーが備わっていません。それこそ数年前の大熱波の時にたくさんのご老人が暑さのために亡くなったのをきっかけに、クーラーがたくさん売れました。でもやっぱり日本に比べたらまだまだです。とりあえず扇風機はもっているかな、とった感じの家庭が一般的です。
私はというと、扇風機なんかの季節ものの収納場所があまりないので、これまでのところ扇風機もなしで我慢しています。我慢というか、なんとか耐えられる程度だからなんでしょうね。
そんな何ももたない私も行っている、フランス人をマネしての工夫は、日が照っている時間は雨戸を閉めておくことです。日影であれば気温が抑えられるので、この工夫はとても簡単で効果的。日中でかけるときも、雨戸だけ緩めに閉めて、窓はあけっぱなしで出かけます。そして日が照らなくなった時間帯に雨戸をあけて風を入れるんです。
こんな(耐えられる程度の)暑さのなかで生活するようになって早6年以上。冷房の空気に触れるないことで、いかに健康的になったと実感できているか。日本の冷房ガンガンの室内と、恐ろしい湿気と暑さの屋外の温度差のせいで、いつも調子がよくなかったんです。肌も乾ききっちゃってましたからね。それに比べたら、うっすらと汗をかきながらだけど自然な気温と自然な風とともに生活することは身体にはいいこと間違いなしです。
今後も扇風機を買う予定はないまま、猛暑を乗り越えようと思います。
2009年7月3日金曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿