2009年7月5日日曜日

お花がいっぱい

このところ私の部屋にはまるで入院患者がお見舞いにもらうように、お花がたくさんあります。

6月のコンサートでもらったものや、ピアノのレッスンも年度末で終了ということで、生徒さんからたくさんいただきました。





そう、7月2日の木曜日をもって、音楽学校の今年度のレッスンをすべて終了しました。だから音楽学校は晴れてバカンス!今年度は音楽学校だけでも32人の生徒さんがいたので、かなり充実したピアノ教師業でした。

レッスン再開は9月半ばなので、2ヶ月半のバカンスです。すごいでしょう。


ピアノのレッスンに関するだけでも、日本とフランスでの違いは多々あります。たとえば年間のレッスン量。日本では個人で教えてる先生もたいてい音楽教室のリズムなどに足並みをそろえる傾向にあるだろうから、たいていの人が年間38レッスンから40レッスン、もしくはもっとしてる人もいますよね。

こちらはたいてい年間32レッスン。9月半ばに始まって、11月に10日間のバカンス、そしてクリスマス、2月、4月にそれぞれ2週間のバカンスがありますから、まさにバカンスだらけでたったの32レッスン。この回数は明らかに少ないです。生徒のレベルアップの目安として、「ピアノ歴何年」とかいうにしても、日本でピアノやってる人とは回数が違いますから、必然的にフランスの生徒の進み具合は遅い。もしくはやってる内容が浅くて曲の難易度だけがあがっていくとか。

しかも私が働く音楽学校では予算の都合で、1レッスンたったの30分なんです。中には生徒の希望と先生側の希望によって45分レッスンや60分レッスンも可能ですが、その場合授業料がめちゃくちゃ高くなるので、現実的には誰でもできることではありません。


音楽学校で働きだしたのは2003年の12月から。もう6年半がたちました。最初は言葉のハンディに苦労して、次は文化の違い、メンタリティーの違いに苦労して、今では日本とフランスの教育システムの違い、社会の経済状況の違いに苦労しています。

というのも、日本のいいところとフランスのいいところを選んで「こうすればいい!」や「こうしたい!」という教育的アイディアはたくさん出てきて、モチベーションもあがっているのですが、フランスの教育活動や文化活動というのは政治とからんでいるので、なにはともあれ「お金がないからできない!」ということになってしまうのです。そこら辺の話はまたゆっくりしたいと思いますが。。。


お花にかこまれながら、来年度の計画のこともぼちぼち考えようかな、なんて思っています。

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