2010年6月30日水曜日

Les samourais bleus et le coup de nostalgie

5月、6月と変な気候が続いて、寒かったり雨だったりでずっと長袖をきていた私。
それがここ一週間で真夏日に早変わりをして、今日のモンペリエは34度まで気温が上がったとの発表がありました。こうなると長袖はもちろん半袖の服だってもう着ていられない。長袖からノースリーブへ突然の衣替えです。

今日からフランス全土の夏のセールSolde(ソルド)が始まり、私も今日をもって今年度の仕事が無事終了しました。後は7月の間、単発の仕事をこなすだけ。
そんなわけでがぜんバカンスモードになってきました。

さて、このところアンチ・フランス週間どころかアンチ・フランス月間のような日々を送っていた私ですが、Les samurais bleus (青いサムライ達)のおかげで、アンチ・フランスではなくって、純粋に日本ノスタルジーにかかってしまいました。

先日のブログでもちょっと書きましたが、Les blues(レ・ブルー)の名で親しまれてきたサッカーフランス代表は内部分裂の醜いドタバタ劇を演じ、フランス国民から大ブーイングを浴びています。そこへ同じく青いユニフォームの日本チームもこれまたLes blues であったことに気がつき、しかも日ごろからの日本やサムライ文化への憧れが加わり、さらにはデンマーク戦での戦いぶりがフランスサッカーファンたちをあっと驚かせたために、またたくまに日本チームはLes samurai bleus と呼ばれるようになったのでした。

私自身は小学校のころからマンガ「キャプテン翼」をシリーズ全巻そろえて、「キャプテン翼」とともにそだった世代のサッカーファン。
デンマーク戦は仕事から帰ってから家で興奮して応援していましたが、その直後にひょんなことからモンペリエのどこかで皆が集まって日本チームを応援している場所があることを知りました。
そこでつかさず連絡。「私もまぜてもらってもいいですか?」

先月知り合いになったばかりのYさんに連れて行ってもらった場所は、凱旋門や裁判所の近くにあるバー。雰囲気がよくって人気のある店ですが、店内に入るのはこれが初めて。

するとそこには大型テレビがあるではないですか。

フランスと南アフリカの間には時差がないので、日本VSパラグアイは現地と同じ16時がキックオフ。一番前で見たいから、と張り切っていたYさんと一緒にいった私は一番乗り。
平日の午後だし、みんな来るのかな?と思っていたら、来ました来ました。

語学留学生や研究生の日本人はもちろん、その友達のフランス人や日本大好きフランス人やらなにやら結構集まってくるものです。中には純粋にサッカーの日本代表チームが好きだというフランス人も。

驚いたのは日本ファンの男の子がありとあらゆるサッカー応援グッズをもっていたこと!

彼のおかげで私も初めて日本代表チームのユニフォームを着せてもらいました。
それからみんな顔にペイントもしはじめて、、、。
私は試合が終わってから仕事にいくことになっていたので、さすがに顔にペイントするのは控えましたが、腕にしっかりと日の丸!ペイントしたのも初めてです。




みんなビールやら飲み物を手に、店の一角を日の丸や応援グッズで飾り立て、応援戦闘スタンバイOK。

皆で一緒に絶叫して応援して120分が過ぎました。

私があんなに叫んだのはすごく久しぶりのこと。すごい発散になりました。

結果は本当に本当に残念だったわけですが、今回の日本チームは本当に最高でしたね。
サッカーの技術的なことはもちろんですが、光っていたのが日本人の心意気。
世界中で神話のように崇められているサムライ・スピリッツに通じるものを感じましたもんね。
日本から離れてフランスでこうして見ていて、日本人のよいところが光っていたのが本当にうれしかったです。

とくに試合が終わってから、フランスのテレビではもう映してくれないような選手たちの表情やコメントをインターネットで見ていて、さらに思いは深まる。

そのために丸一日たってからでも、まだ日本チームの話をし続ける私でした。

なんせ、このところのアンチ・フランス人月間。
今回のフランスチームと日本チームの違いは極端なほどにそれぞれのメンタリティーの違いを見せていました。日本人の集団主義がチームプレイ、チームワークと一体になって、その姿はフランス人の目にまぶしく映ったのです。
この代表チームを得意げに、日本人のサムライスピリッツを、彼らの友情や規律のよさを誇らしげに語る私に、周囲のフランス人はあきれることなく、心からの感嘆の声と称賛の声をくれました。

ああ、にっぽん。サムライ・スピリッツは永遠に。

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